息子が将来、高校教員になるために教育大学に進学しています。高校教員は公立と私立ではどのくらい給料に差がありますか?
高校教員を目指す息子さんの進路について、給与の実情を知りたい親御さんも多いのではないでしょうか。高校教員には公立と私立があり、それぞれの給与や待遇に違いがあります。 本記事では、公立高校と私立高校教員の給料の差や、待遇面の違いについて解説します。将来のキャリア選びの参考にしてください。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
公立高校と私立高校の教員の給料はどのくらい違う?
まずは、公立高校と私立高校教員の給料について見ていきましょう。それぞれのおおよその年収は、以下のとおりです。 <公立高校教員の平均年収:711万7638円> ●平均給与月額:43万1372円(総務省「令和5年 地方公務員給与の実態」より) ●賞与(年間4.5ヶ月分 ※人事院「令和5年 給与勧告の骨子」より):194万1174円 <私立高校教員の平均年収:624万5443円> ●平均給与月額:40万649円 ●賞与:143万7655円 (日本私立学校振興・共済事業団「令和5年度 私学共済制度統計要覧」より) 公立高校教員の給料は、教育職給料表に基づき各地方自治体によって定められます。一方、私立高校教員の給料は、勤務する学校によって異なります。上記では公立高校のほうが給料は高くなっていますが、どちらが高いとは一概に言い切れません。
公立高校教員と私立高校教員の給料の違い
公立高校教員と私立高校教員の給料には、以下のような違いがあります。 ・労働基準法の適用 公立高校教員には「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)」により、残業代や休日手当が支給されない代わりに「教職調整額」として基本給の4%が加算されます。一方、私立高校では一般企業と同じく労働基準法が適用され、時間外労働や休日出勤手当が支払われることが一般的です。 ・給与体系 前述のとおり、公立高校教員の給与は各地方自治体の公務員として、教育職給料表に基づいて決められます。 一方、私立高校教員の給料は学校によって異なり、学校の財政状況や独自の評価基準に応じて変動します。また、私立高校は学校の経営状況によって、待遇に差が出やすい傾向にあります。