ドウデュース 「この馬なら」レジェンドも信頼の末脚で優勝
◇競馬GⅠ ジャパンカップ(24日・東京競馬場) ◇ドウデュース=2分25秒5(優勝) 人馬ともに大きな期待を背負ったレースで、ドウデュースは再び「最強」を証明した。 逃げ馬不在のスローペースの中、道中は後方につけた。少しずつ順位を上げ、直線で大外から先頭に立った。最後にバテてもおかしくない早めの仕掛けだったが、武豊騎手は「この馬なら最後まで持ってくれる」と自信を持ってたたき合いを制した。 この日の上がり3ハロンは32秒7。10月の天皇賞も驚異的な末脚で制したばかり。友道康夫調教師が「(レースで)使いつつ良くなっていく馬。これ(天皇賞)以上はないかと思っていたが、より一層良くなっている」とたたえるように、底知れぬ力がある。 ドウデュースは年内での引退が決まっており、デビュー戦から手綱を取る武騎手は「何とかこの馬でタイトルを取りたい気持ちが強かった。この馬の走りができて、すごくうれしい」と笑みがこぼれた。ラストランとなりそうな年末の有馬記念に向け「勝って締めくくりたい」。最強コンビの有終の美へと、勢いは加速する。【円谷美晶】