企業Webサイトはオワコンなのか? これからの10年を予測
企業広報的なアプローチのコンテンツがトレンドに⁉
ここで阿部氏より、最近の傾向としてオウンドメディアブーム、コンテンツマーケティングブームが収束しつつあり、企業広報的なアプローチのコンテンツがトレンド化しているという指摘があった。企業広報的なコンテンツの例として、これまで内部のためのコンテンツだった社内報を公開するような動きもあるという。 長氏は、広報部門の一部としてコーポレートブランディングを担当している立場から、「コーポレートサイトはアウターだけでなく、インナーコミュニケーションの役割も担っているところがある。リリースや企業情報、パーパスについては外部の人への情報発信だけでなく、インナー(社員)への情報周知にもなる」と話した。 長谷川氏は、Webに限らず企業の活動がいろいろな人を巻き込むCo-Designが必要になることを指摘。パーパスは目的を同一にする人たちと一緒に活動を促すためのメッセージになると話し、パートナー企業としてもその視点があると提案がし易いことを伝えた。 最後にコーポレートサイト担当者に向けて次のようなメッセージが贈られた。 ┌────────── 小学校、中学校からタブレットでオンライン授業を受けているツールネイティブ世代がこれからの消費者層になっていく中で、UX、ユーザビリティも変化が求められてきます。新たなユニバーサルデザインを模索しつつ、コーポレートサイトに閉じこもることなく、たとえば、ライオンのような日用品を扱う企業もメタバースなど新しい世界に積極的に出ていくことが必要になると思います(長氏) └────────── ┌────────── コーポレートサイト担当者は楽しみながら仕事をしてほしいです。社内のいろいろな部署と関わる部門ですし、Webサイトを通して商品や社内の人と出会っていけるおもしろさがあります(石井氏) └────────── ┌────────── Webは全部の情報が集まって外に出ていく、企業のコミュニケーションの中心です。Webサイトは企業の顔を担いますし、情報を集約して出すことはこれからも重要なことです(長谷川氏) └────────── ┌────────── 企業同士の情報交換も大事です。2000年代は、企業間で情報交換をする場がありました。Web業界はフラットな業界なので、他社の人ともぜひ交流してほしいです(阿部氏) └──────────