日本初、義務教育課程の出席認定施設にeスポーツ施設「eスタジアム」が選出
南海電鉄グループのeスタジアム株式会社は、日本で初めて義務教育課程の出席認定施設にeスポーツ施設「eスタジアムなんば本店」が選出されたと発表した。 【画像】eスポーツがプレイできるPCブース「e stadiumなんばpowered by Tabio」 同施設は、タビオ株式会社の協力のもと、ハイスペックゲーミングPCでeスポーツがプレイできるPCブースを無料で利用できる。さらに、ゲームクリエイタースクールを開設し、近隣の中学校における課外学習の場として利用されている。 課外学習の場として施設を展開する取り組みは、不登校を経験した生徒を対象とする「学びの多様化学校」として、本年4月に開校した大阪市立心和中学校との共同施策によるもの。同校は、義務教育課程と併せてICT教育を活用した特別カリキュラムを設け、生徒が主体的に学校生活を過ごすための教育体制を整えている。 同校では、子供たちが好きな「モノ」を通じて学び、自分らしく輝くことができる環境の提供を目的として、eスタジアムなんば本店を出席認定制度の対象施設として採用。同店舗で実施する課外学習に参加すると、出席日数として認定する。同取り組みは、eスポーツ施設において日本初の試みとなるという。 2024年10月17日に実施した心和中学校への課題授業では、eスポーツに関するデジタル技術やWeb3.0の講義を実施。協力型アクションパズルゲーム「PICO PARK 2」を使った活動を通じて、生徒たちはコミュニケーションスキルのほか、他者の意見を理解・尊重する「調整力」の重要性などを学んだ。 同社は、eスポーツの授業を通じて、最新のAIやDX技術を利用するデジタルリテラシー能力を伸ばすカリキュラムを策定し、eスポーツを入り口として子供たちの可能性を伸ばすことができる学びの環境づくりに努めるとしている。
こどもとIT,編集部