米ボクシング界の揺るがぬ声価 グッドマン戦迫る井上尚弥の25年に太鼓判「いかに危険で、冷酷であるかを世界に知らしめる」
25年も“モンスター”に対する世界的な期待は高まる一方だ。来る1月24日にIBF&WBO世界スーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(豪州)との同級4団体防衛戦に挑む統一王者の井上尚弥(大橋)である。 【画像】米記者が愕然とした井上尚弥とブルース・リーの比較画像をチェック 昨年も敵なしで駆け抜けた。5月に日本ボクシング界にとっての“因縁の相手”でもあったルイス・ネリ(メキシコ)と東京ドームで対戦。5万人が詰めかけた会場での緊張感のある試合を6回TKOで制すると、約4か月後には当時37歳の名手テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)を7回TKOで撃破。相手を防戦一方にして強打を見舞い続ける文字通りの圧勝だった。 昨年12月24日に開催予定だったグッドマン戦が相手の負傷で1か月の延期が決定。24年は2試合にとどまった。それでも「モンスター」の声価は揺るぎない。米専門メディア『Boxing Scene』は、今年の年間最優秀ボクサーとなり得るファイターを予測した記事を掲載。展望を記した9人の編集者のうち、3人が井上に票を投じた。 今の井上を「絶頂期にあり、彼を倒せる現実的な対戦相手はいない」と絶賛するデクラン・ワーリントン記者は「25年に3試合の開催を想定している彼が3戦連続KOを記録し、いかに教養があり、危険で、冷酷なファイターであるかを世界に知らしめる可能性は十分にある」と断言。さらにエリック・ラスキン記者も「25年のナオヤ・イノウエは3試合、もしくは4試合を戦う予定だ。そして、いずれの試合も勝つだろう。だから、イノウエは安全な賭けだ」と説いている。 極めつけはマット・クリスティー記者だ。ワーリントン記者と同様に井上を「敵はいない」と説き、次のように続けている。 「進化を続けているナオヤ・イノウエは今年も疑いようのない文句なしの3連勝か、4連勝を挙げる。そして彼は殿堂入りの資格を得るだろう」 果たして、井上は25年をいかなる1年とするのか。まずは約2週間後に迫ったグッドマン戦でのパフォーマンスに注目だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]