小林海がエリート初の日本王者に! 風雨のサバイバルを制す【Cycle*2024 全日本自転車競技選手権大会 ロードレース:レビュー】
そうした経験をも糧にして、29歳にしてついにつかんだエリートでの日本王座。国内では屈指の戦力を誇るマトリックスパワータグとしても、意外ながらもこれが初の日本チャンピオン輩出となった。 「ただただキツかった。どんなレースになるのか予想ができず、作戦は何も立てていなかった。勝てるとも思っていなくて、スプリントになった時にイケると感じた」(小林海、X:@jcf_eventより)
今季好調の金子が2位となり、前回覇者の山本が3位でそれぞれ表彰台へ。ヨーロッパ帰りで臨んだ留目は6位、新城は負傷を押しながら7位で走り終えた。 同日には世界各地で国内王者が決定。それらの選手たちと並び、小林はこれから1年間、純白に赤い二本線と日の丸があしらわれる栄光の日本チャンピオンジャージをまとってレース活動を行う。
なお、21日行われた個人タイムトライアルでは、金子がアップダウン連続の30kmを46分53秒で走破し2年ぶりの日本チャンピオンに。ロードでも見せ場を作った宮崎が52秒差で2位と続き、3位には1分16秒差で新城が入線した。
文:福光 俊介
福光 俊介
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