「何回も喧嘩した」生意気と思われて... 青学大・田中悠登主将が先輩との“裏話”を告白!今春からアナウンサーに...「伝える力ってすごく大事」【箱根駅伝】
「同期が尖っているのでまとめるのが大変でした」 青学大の連覇で幕を閉じた第101回箱根駅伝。主将の田中悠登(4年)はこう振り返りながら、安堵の表情を浮かべていた。 【画像】「大手町で笑おう」青学大が2年連続8度目の総合優勝! 第101回箱根駅伝の歴史に残る名場面をプレーバック! 前回は、復路の8区にエントリーされていたが、足の怪我の影響により、当日変更を余儀なくされた。その悔しさをバネにトレーニングを重ね、一年間主将としてチームを引っ張ってきた。今回は9区で好走し、区間2位の1時間8分40秒をマーク。メンバー外で給水係を務めた片山宗哉(4年)と併走し、“乾杯”するシーンも話題になった。 「昨年、怪我で出られなかった経験がある。今年ももちろん走った10人以外は、悔しい気持ちでサポートしてくれたと思う。やっぱり走れなくても、この1月3日、ゴールテープをアンカーが切るまで全力でやりきったら、きっと来年以降に繋がるなという実体験があったので、ぜひみんなにもそういった想いでやってほしい」 青学大は“個性派集団”。田中は責任感が強く、先輩・後輩関係なく思ったことをはっきり言うタイプで、「一番の強みは熱量というか情熱的なところだと思う」と自己分析する。そうしたなか、ひとつ年上で、前主将の志貴勇斗(現・ヤクルト)が一年前に退寮した際の裏話を語ってくれた。 「自分が生意気というか...。先輩に『もっとこうしたほうがいいと思う』とか『チームがもっと良くなるためにこういうことをしてほしい』とか、そういうことを言って何回も喧嘩した。でも、一年間が終わる時に、志貴さんから『田中のそういった言葉があったから、今年優勝できたと思う』って言ってもらえて。その言葉が今年(主将として)やっていくなかで自信にもなった」 そして今回、青学大は10時間41分19秒の大会新記録を樹立し、2年連続8度目の総合優勝を果たした。田中は、チームの強さの要因について、「監督に対して何か不満があったとしても、結局はみんな監督のことを信頼して、最後までついていっているからこそ、これだけ強い青山学院が長い期間続いていると思う」と原晋監督の存在を指摘する。 今春から地元テレビ局の福井放送でアナウンサーに就職する田中は、「伝える力ってすごく大事なんだな。監督の凄さを4年目は特に感じた」と実感を込めて言う。多くの人と出会い、さまざまな経験を積んだ22歳は、今度は自分が“伝える側の人間”としてさらなる成長を目指す。 取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)
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