【専門家】東西南北の簡単・楽しい覚え方は?忘れてもスグ思い出せる方法とは?
方角と方位マークの違いって?
方位マークは「4」に似ている記号です。イラストや略図では方位マークのないものもありますが、地図にはきちんと方位マークがあって、東西南北を示してくれます。では、方位マークと方角はどのように違うのでしょう。 方角とは「ある場所を基準として、東、西、南、北などの方向」を指すものです。世界・日本地図では北を上にして表すことが多いため、上が北、右が東とわかります。それに対して、おうちの周りの散歩で見る地図では、北を上にして表しているものが多いわけではないようです。東西南北にとらわれずにその地域で目印になりやすいものを中心に地図に表し、東西南北は方位マークで示すほうが地図としてわかりやすいからかもしれません。 地図で方位マークを確認すると、今いる場所から見てどちらが北かがわかります。「学校の西側グラウンドに集合」などという場面でも、地図と方位マークを見れば西側がパッとわかります。 さらに、「冬、おうちの玄関前の雪がなかなか解けないのは北側だからだね」「ベランダは南側だね」「だからヒマワリもアサガオも元気に花が咲いているんだね」など、方角について気付いた発見と会話が親子でたくさんできるといいですね。
東西南北の方角は、さらに細かく「8方位」と「16方位」に分けられる
天気予報で聞く「明日は北西の風が強いでしょう」や節分で耳にする「今年の恵方は東北東です」等々。方位には東西南北をより細かく表す言い方がありますが、「東北東」ってどっち? 恵方巻を食べる前に、親子で悩むおうちも少なくないのではないでしょうか。 ここで、「8方位」と「16方位」をしっかりおさえておきましょう。 東西南北をさらに細かく8に分けて示すのが「8方位」、16に分けたものが「16方位」です。 「8方位」は時計回りに「北」→「北東」→「東」→「南東」→「南」→「南西」→「西」→「北西」です。覚えるには「北」や「南」が「東」、「西」の前に付くと覚えるとよいかもしれません。 さらに細かく分けた16方位は「北」→「北北東」→「北東」→「東北東」→「東」→「東南東」→「南東」→「南南東」→「南」→「南南西」→「南西」→「西南西」→「西」→「西北西」→「北西」→「北北西」です。 16もあると呼び方が混乱しそうですが、「8方位の前に、近い方角の『東』『西』『南』『北』のいずれかをくっ付ける」と覚えてみてはいかがでしょうか。 大人でもきちんと覚えている人は少ないものです。 おうちのかたもお子さまと一緒に8方位や16方位をまず手書きして、方位の位置関係を親子でおさえましょう。方位の呼び方の仕組みを理解すると、すべてをがむしゃらに丸暗記するよりカンタン。パッと言えるようになりお子さまも得意が増やせます。 親子でいろいろ想像をふくらませ、たとえば船長になったつもりで「北北東に向けて面舵(おもかじ)いっぱーい!」、パイロットになったつもりで「西南西に左旋回!」など、ごっこ遊びも楽しいもの。方位の呼び方のルールがわかれば、地図だけでなく、方位に関わるさまざまな分野にも興味がわきそうですね。