【高校野球】2024年夏の甲子園は春夏連覇を目指す健大高崎、投手力の報徳学園、チーム打率4割超えの青森山田らの「センバツ出場組」が軸
東海大相模は門馬敬治監督(現・創志学園監督)が去ったあとも能力の高い選手が集まっており、全国でも屈指の戦力を誇る。神奈川大会で驚異の打率.636をマークしたリードオフマン・才田和空(さいた・わく/3年)、原俊介監督が「天才的な打撃」と称する中村龍之介、決勝の横浜戦で特大の一発を放った金本貫汰ら好打者が並ぶ。 投手陣も140キロ台後半のストレートを投げる左腕・藤田琉生(3年)、2年生右腕・福田拓翔とコマが揃う。甲子園初采配となる元巨人ドラフト1位・原監督がタレント揃いの選手たちをどう導くか注目だ。 このほかでは、ドラフト上位候補のショート・石塚裕惺(ゆうせい/3年)、最速148キロのエース・上原堆我(たいが/3年)と投打の両輪を擁する花咲徳栄、木製バットで2本塁打を放った宇野真仁朗(3年)のいる早稲田実、沖縄大会決勝で最速149キロをマークした田崎颯士(りゅうと/3年)がいる興南も大会を盛り上げる存在になりそう。 史上初の午前・夕方の二部制を採用、甲子園球場が開場して100周年など、話題も豊富な第106回全国高校野球選手権は8月7日に開幕する。
田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka