「シャネル」元社長兼COOのアリー・L・コペルマンが死去、86歳
「シャネル(CHANEL)」の元社長兼COOのアリー・L・コペルマン(Arie L. Kopelman)が10月7日、膵臓がんにより86歳で逝去したことがわかった。娘のジル・カーグマン(Jill Kargman)が自身のインスタグラムで発表した。 【ルック】シャネルの最新コレクション
アリーは、1938年にアメリカ・マサチューセッツ州で誕生。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)で社会人としてのキャリアをスタートさせ、後に広告代理店のDDB Worldwideに転職した。DDB Worldwideには20年間在籍し、最終的には副社長に就任した。1985年、シャネルはアリーを同社の社長兼COOに任命。アリーはブランド店舗の改装を指揮したほか、広告費の増加や、より手に届きやすい価格設定の導入などを行った。また、シャネルのビューティライン拡大にも貢献。アリーは2004年に同職を退任し、その後も2008年まで副社長としてシャネルを指導し続けた。 ジルはインスタグラムにて「私は打ちのめされていますが、最愛の父が、長くはないだろうと言われた膵臓がんの診断から、その予想をはるかに上回る1年半もの間生きてくれたことに感謝しています。私たちは彼といられた毎分に感謝し、何も言い残すことはありません。陽気で愛情深く、天才的な父は、孫たちから崇拝され、おいしい食事や面白いジョーク、彼の知恵など、人生のあらゆることに対する情熱を私たち全員に注ぎ込みました。彼のきらきらした目、精神、そして機知に富んだ知恵は、彼を知るすべての人、特に53年間の愛の物語を紡いだ私の母によって永遠に大切にされるでしょう。彼らの娘として生まれ、その愛で私達を支えてくれたこの地球上で最高の友人を持つことができ、私はとても幸せ者です」とコメントを残した。