マカオのギャンブル依存対策プロモーションが15周年…顕著な成果挙げる
マカオ政府の社会工作局と博彩監察協調局、公立マカオ大学ゲーミング研究所の合同主催による「レスポンシブルゲーミングプロモーション15周年~Seeking Help for Winning the Future」イベントのキックオフセレモニーが6月3日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレスで開催された。 レスポンシブルゲーミングとは、マカオにおいては政府及び運営事業者等によるギャンブル依存対策をはじめとする社会コストへの対応を意味する。 社会工作局の韓衛局長はセレモニーでの挨拶の中で、マカオにおけるギャンブル依存の流行率は2007年のピーク時の6%から2022年には0.45%まで低下し、マカオ居民のレスポンシブルゲーミングに対する認知率も2009年の16.2%から2023年には64.9%まで上昇したとし、レスポンシブルゲーミングのプロモーションが顕著な成果を挙げたと述べた。
また、同局ではマカオのカジノ運営6社に傘下施設内でゲーミング業の発展及びレスポンシブルゲーミング写真展の開催を呼びかけるとともに、関連団体と連携し、地域コミュニティ及び観光名所周辺等で広く市民及び旅客に向けたカジノ依存、レスポンシブルゲーミングについての宣伝活動を行い、正確な理解と困難に陥っている人に対する支援を促したいとした。 社会工作局によれば、セレモニー当日、グランドリスボアパレスの南門1階で写真展が開催されたほか、遊びや体験を通じてレスポンシブルゲーミングの認知向上を図るブース出展が行われ、1日でおよそ2千人が参加したとのこと。