ノーベル経済学賞の受賞者が運用するファンドも破たん…投資業界の「不都合な真実」【経済評論家が暴露】
インデックスファンドを保有して“じっと待つ”が正解
大橋:いつも平均点をとる平均君が、最終的には、ほとんどのプロに勝ってしまうってことですか……。 山崎先生:そういうことだね。アクティブファンドを運用するプロの人は株式を売ったり買ったりするから、そのたびに手数料など売買コストを支払う。でも平均を持ってじっとしている人はこのコストを払わなくてもいいので有利なの。 大橋:それって、お金を運用するなら、あまりいじったりしないで、何もしないほうが有利ってことですか……。 山崎先生:そう。アクティブファンドはカジノでルーレットのテーブルにいて、何番が当たるか賭けているのに近い。当たることもあるけど、はずすこともある。 それなのに、アクティブ運用の人たちは、賭けを変更するたびにディーラーに手数料を取られている。でも、オルカンのようなインデックスファンドは、この手数料なしに常に平均点をとってくれる。こっちのほうがいいのは明らかだよ。 まとめ ・どのアクティブファンドがインデックスファンドに勝るかは事前に判断することができない。 ・長期で保有すると、平均点をとるインデックスファンドが、ほとんどのアクティブファンドに勝る。 ・お金の運用の世界ではインデックスファンドを持ってじっとしているのが有利。 山崎 元 経済評論家 大橋 弘祐 作家/編集者