イモトアヤコ「年下に嫌われたくない気持ちはわかります」先輩になっても母親になってもアオハルを諦めない理由【後編】
21歳で世界中を飛び回り、数々のハードなミッションをクリアしてきたイモトアヤコさん。大好きな旅をすることができなかったコロナ禍の2021年に自身のウェブメディアを立ち上げ“ていねいな暮らし”を追求。環境が変わっても、飽くなき好奇心と行動力で人生の楽しみ方を示してくれる存在です。 【写真】イモトアヤコ「模範的な母親になろうと、近所の公園で浮かないようにしたりもした」 12月7日に発売されたばかりのエッセイ集『よかん日和』には、出産後に直面した喜びや葛藤についても赤裸々に綴られています。インタビュー後編は、育児も仕事も趣味も精力的に楽しむイモトさんの価値観に迫ります。 イモトアヤコ 1986年1月12日生まれ、鳥取県出身。2007年から日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」でセーラー服を着てコモドドラゴンと競争する姿でお茶の間に大きな衝撃を与えた。TBSラジオ「イモトアヤコのすっぴんしゃん」ではパーソナリティを務める。2021年、ウェブマガジン「よかん日和」を立ち上げる。現在はドラマなど俳優業にも活躍の場を広げる。著書に 『棚からつぶ貝』(文春文庫)などがある。
自分が先輩と呼ばれる年齢になっても想像以上に楽しかったこと
――今年、イモトさんはTBSの『マイ・セカンド・アオハル』で約4年振りにドラマ出演しました。久しぶりの俳優業でどんな刺激が得られましたか? イモトアヤコさん(以下、イモト):お芝居は本当に久しぶりだったので、最初はめちゃくちゃ緊張しました。私が演じる根村眞子さんは、正社員として働きながら、私生活では悠々自適な実家暮らしを謳歌している人なんです。結婚や恋愛にはあまり興味がなくて、誰かと自分を比べて落ち込むこともなければ、誰かに自分の考えを押しつけることもない。本当に憧れちゃうくらい素敵だと思うし、眞子さんを演じていると自然と大らかな気持ちになっちゃうんですよ。だから撮影現場でもリラックスして過ごすことができました。 ――これまで出演されたドラマの中でも、今回はメインキャストの平均年齢が圧倒的に若かったはず。居心地は良かったですか? イモト:20代中心の現場にポンッと入ることになり、それが想像以上に楽しかったんです。休憩時間も積極的にコミュニケーションをとっていて、会話をしていると自分の同年代とは違った価値観に触れられるし、世間で流行っている楽しいモノゴトを教えてもらえるし、なんだか若々しい生命力を吸収できるし……いいことだらけ! これまで私はプライベートでどちらかというと年上の方と会うことのほうが多かったのですが、もう自分が先輩と呼ばれるような年齢になったので、今後は年齢が離れた若者とも接点を持つようにしていこうと思いました。 ――「面倒臭い先輩と思われたくないから」と、あまり年下の後輩と関わらないようにしている人もいますよね。 イモト:気持ちは分かります。私も相手が年下だと緊張しちゃうんですよ。嫌われたくないですからね……。でも、今後自分の年齢が上がると年下になる方が増えて行くので、年下の方とも仲良くなれたほうが楽しいと思って。いろんなギャップに戸惑うこともあるかもしれませんが、そういう経験をすることも大事ですよね。