とろとろに煮込んでうまみ凝縮!シンプルなのに奥深い味「なすのカポナータ」【Mizukiさんのなすおかず】
夏はなるべく火を使う料理の回数を減らしたいもの。とくに猛暑の夕方は「これさえあれば!」という作りおきおかずがあると重宝します。大人気料理家・Mizukiさんがおすすめするのは、なすを使ったおかず。しっかり煮込んであるので、冷蔵庫で約4日間保存可能です。ぜひたっぷり作ってストックしておきましょう! 【画像で確認】Mizukiさんのなすおかず。バリエはまだまだたくさんあります! 教えてくれたのは・・・ ▷Mizukiさん 料理研究家。「簡単・時短・節約」「普通のおかずを華やかに」がコンセプト。身近な食材で失敗なく作れるレシピが評判を呼び、雑誌、テレビ、WEBメディアなど、さまざまなジャンルで活躍中。『レタスクラブ』では「Mizukiのコスパ最高!おかず」を連載中。 ■なすの下ごしらえのコツ 色よく仕上げたい人、注目! なすのおかずをおいしそうに見せるためには、調理したときになすの皮を色よく仕上げるのがポイントです。なすの皮の色素は水溶性のため、加熱時に水分があると、色が抜けやすくなります。水にさらしてアク抜きしたあとは、水けをしっかりと拭きましょう。また、なるべく時間をおかずに皮側から焼くことで油でコーティングされ、色落ちが少なくなります。 水にさらすときは、ビニール袋に切ったなすと水を入れて口を閉じて。空気が遮断されるから、切り口の変色も防げます。 水けをきるだけではダメ。なすをペーパータオルにとり、水けをしっかりと拭き取ります。特に皮側は念入りに。 上手に下ごしらえしたなすで、さっそく作ってみましょう! ■なすのカポナータ 野菜たっぷりだからビタミン補給にも◎ 【材料・作りやすい分量】*全量で369kcal/塩分1.1g ・なす・・・ 3個(約240g) ・玉ねぎ・・・ 小1個 ・にんにく・・・ 1片 ・パセリのみじん切り・・・ 適量 ■A └カットトマト缶・・・ 1/2缶(約200g) └白ワイン ・・・大さじ2 └洋風スープの素(顆粒)・・・ 小さじ1/2 └砂糖 ・・・小さじ1 オリーブ油 塩 【作り方】 1.なすは2cm角に切り、水に約5分さらして水けを拭く。玉ねぎは1.5cm四方に切る。にんにくは縦半分に切って、包丁の腹で潰す。 2.鍋にオリーブ油大さじ2を中火で熱し、なすを炒める。しんなりしたら、玉ねぎ、にんにく、Aを加えて混ぜ、ふたをして弱めの中火で約15分煮る(時々混ぜる)。 3.塩で味をととのえて器に盛り、パセリのみじん切りをふる。 Mizuki's Point 煮込む前に油で炒めておくことで、なすの色落ちが抑えられ、うまみもアップする。 *保存容器に移し、冷蔵室で約4日間保存可能。 * * * トマトの酸味が効いたさっぱりとした味わいなので、食欲のないときでも箸が進みます。低カロリーなのでダイエットにもおすすめ。たんぱく質をプラスすれば栄養バランスもバッチリです! レシピ考案/ Mizuki 撮影/木村 拓 スタイリング/阿部まゆこ 栄養計算/スタジオ食 編集協力/田久晶子 文=高梨奈々