11月の食品値上げ、今年最少 282品目、転嫁に慎重
帝国データバンクは31日、11月に値上げが予定されている食品が282品目になるとの調査結果を発表した。1月の310品目を下回り、今年最少。多くの企業が商品の入れ替えを実施する10月に、今年最多の値上げがあったばかりのためだ。物価高が長期化する中で、企業の価格転嫁に対する慎重な姿勢も鮮明だった。 11月の値上げ品目の内訳は、ふりかけなどの「加工食品」が124品目で最も多く、チョコレートを含む「菓子」が91品目、「調味料」が58品目などと続いた。 帝国データバンクの担当者は「賃上げの動きは人件費の上昇につながるため、来年は今年を上回る品目が値上げとなる可能性もある」と話した。