《ブラジル》寄稿=地球の反対側から危惧する祖国のあり方=都知事選演説から感じた不安=サンパウロ州サンロッケ市在住 高橋暎子
納得いかない現職再選、祖国日本の誇りいずこ
3名の方の公約は、どれも納得のいくものであり、共鳴共感できるものでした。どの方も外国人への日本の土地や企業の売却の中止、他国に忖度依存しない強い国としての独立を挙げていました。 都知事選は終わり右の三者のどなたも当選することなく、またもや国土を売り企業を売る、前期二期で何一つ公約を果たさなかった前都知事が三選を果たしました。この候補者には多くの反対もあり、演説の際には「帰れ」「やめろ」コールは凄まじいものでした。てっきりこの候補者前都知事は落選するものと思っていましたが、予想に反して三度目の当選でした。陰で見えない力が働いたのか、東京都民の方々の希望だったのかわかりませんが。 しかし、三選を果たしたこの知事にはいくつかの公職選挙法違反、学歴詐称などの罪で刑事告発状が出されています。都民からもリコールの声が上がっています。これらの罪状がうやむやに取り消され、続いて知事の座に就いておられるかもわかりませんが。 遥か地球の反対側に在住する我々日本人にとっては、祖国日本は懐かしい母国として心の祖国、心のふるさととして脳裏を離れることはありません。祖国日本は変わらぬ緑豊かに連なる山並み、その麓には汚染されることのない清らかな川の流れがあり、そして治安は良く、人々は人情味豊かで勤勉で真面目であることが脳裏にある本来の祖国の姿なのです。 それでこそこの国で「ジャポネース ガランチード」と評され日本民族としての誇りと元気を得る事ができるのです。