カブス・鈴木誠也、ベリンジャー放出で右翼に戻ると思いきや… 「誠也はDH」だと地元アナリスト、本人の希望は?
カブスは17日(日本時間18日)、コディ・ベリンジャー外野手(29)と500万ドル(約7億6500万円)をヤンキースにトレード放出し、見返りにコディ・ポティート投手を獲得した。 右翼のベリンジャーが抜けたことで、来季の鈴木誠也外野手(30)は本人が希望する右翼に戻れるかと思いきや、そうもいかないようだ。地元放送局マーキーSNのランス・ブロゾスキー野球アナリストは同日、「ことはシンプルだ。現時点でベストのラインアップはタッカーが右翼を守り、セイヤ(鈴木)はDHに入らなければならない」と明言した。 「セイヤはタッカーに次いでチームで2番目にいい打者だから、毎日打線に入ってほしい。だが、ここ2年間は外野手としてはマイナス材料だ。だから、DHに入るのが理にかなっている」 今季の鈴木はベリンジャーが復帰した8月中旬以降、ほぼDHに固定された。今季のUZR(ゼロを基準にした守備の評価指数で、マイナスならば平均以下)2・2は外野手109人(550イニング以上)中33位だったが、3失策。昨季のUZR0・3は38人(1000イニング以上)中20位だった。一方、2022年にゴールドグラブ賞を獲得したタッカーの今季UZR4・2は同24位で、ノーエラーだった。 だが、ネックは鈴木本人がDH専任を望んでいないことだ。地元AM局WSCRによれば、ウルフ代理人は今月、「セイヤはキャリアのこの段階でフルタイムのDHになりたがっていない。これまでの野球人生で外野手として高いパフォーマンスをしてきた。それこそ、彼がよって立つものだ」と語っている。 同局のブルース・レビン野球アナリストは「とはいえ、セイヤは打線に入れておかなければならない。セイヤの他に得点と高いOPSをたたき出せる右打者はいない。それに打線のバランスを考えても左打者が多く、右打者は必要だ」と説いた。
中日スポーツ