ホンダ・エアラ(1977)「ナナハンにトルコン」ホンダ初のオートマ大型バイクはどんな走りだったのか?
ホンダ・エアラの各部紹介
(メーター) ■ギヤ位置(ニュートラル、L、★)が表示される右側メーター。スピードメーターも、Lと★の使用速度域を記す。その下にはあるのはチョーク。さらにその左は純正オプションのタコメーター (シフトペダル) ■シフトレバー右横にある突起は、キックスタート時に使うレバーを取り付けるシャフト。車体右側にはトルクコンバーターがあるため、左側に設定する。左上のギヤ表示はもちろん「N-L-★」 (リヤブレーキまわり) ■パーキングブレーキ機構があるためだろうか、リヤブレーキまわりは大ぶりである。パーキングブレーキ使用時(後輪ロック状態)には、ブレーキ使用中であることをブザーで警告してくれる (エンジン) ■大まかなフォルムはベース車両のCB750Four K7と共通だが、クラッチケースの部分は明らかに異なり、エアラはこの部分にトルクコンバーターを配置。またトルクコンバーターの流体とクラッチの作動油をエンジンオイルでまかなうため、その量は5.5LとCB750Four K7より2Lも多い。ちなみに購入以来、このエアラでのトルコンに関するトラブルは全くないとオーナー氏は語る。 (キャブレター/エアクリーナー) ■ホンダマチックとのマッチングを考え、大型工アクリーナーと加速ポンプ付きPW24キャブレターを採用するエアラ。キャブはCB750Four K7と比べひとまわり小さい(K7はPW28を採用) (パーキングブレーキ) ■左側面のキャブの脇にあるのはチョーク……ではなく、何とパーキングブレーキ。AT車ならではの装備だ。これを引いてリヤブレーキを掛ければ、掛けた状態でロックされる (燃料タンクリッド) ■タンク上部のリッドを開くと燃料キャップ。完全にキャップを締めなければリッドが閉じない親切機能付き。乗り手と逆向きの使いづらいリッドは、乗員保護目的の北米安全基準に沿ったもの (携行用キックペダル) ■シート下のスペースにはキックペダルを収納。これをシフトペダルの脇にあるシャフトに接続して使う。オーナー氏によると、冬場たまにバッテリーが弱ってセルが回らず、出番があるとのこと