スバル初のストロングハイブリッド搭載車、新型「クロストレック e-BOXER(S:HEV)」が登場! 気になる燃費はいかほどに?【新車ニュース】
スバルは12月5日、同社初のストロングハイブリッドシステム「S:HEV(スバル ストロングハイブリッド)」を搭載したコンパクトSUV「クロストレック」を発表。追加設定した。クロストレックの最上級グレードとしてラインナップされる。 【写真】新型クロストレック e-BOXER(S:HEV)の詳細画像はこちら!(全29枚)
ストロングハイブリッド専用2.5L水平対向エンジンを新開発
スバルは12月5日、コンパクトSUVのクロストレックに、同社初のストロングハイブリッドシステム(S:HEV)を搭載した「クロストレック e-BOXER(ストロングハイブリッド)」を追加設定したと発表した。 今回搭載したストロングハイブリッドは、状況に応じて動力源であるエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式を採用。併売するマイルドハイブリッドモデルの上位機種となり、クロストレックのラインナップでは最上級グレードという立ち位置だ。 新開発したストロングハイブリッド専用の2.5L水平対向エンジンは、最高出力116kW(160PS)/5600rpm、最大トルク209Nm/4000-4400rpmを発生し、ゆとりのある動力性能と高い熱効率による燃費性能を実現した。 また、ストロングハイブリッド専用のトランスアクスルを新開発。駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングをワンパッケージにしている。最高出力88kW/119.6PS、最大トルク270Nmを発生する駆動用モーターにより、幅広い走行シーンでモーター駆動をメインとし、モーターが苦手な領域をエンジン駆動がカバーするという。また、発電用モーターから高電圧バッテリーへの電力供給を緻密に制御することで駆動用モーターの電力量を安定に保つことができる。 さらに、パワーコントロールユニットを荷室フロア下からエンジン上部に配置変更。燃料タンク周辺を省スペース化することで燃料タンク容量を63Lに拡大し、ストロングハイブリッドの高い燃費性能(WLTCモードで18.9km/L)と合わせて、マイルドハイブリッド比べてワンタンクでの航続距離を大幅に延ばしたのも特徴だ。 AWDシステムは、前後輪をプロペラシャフトで繋ぐ機械式を採用。路面状況に合わせて後輪へ駆動力を瞬時に伝え、前後輪のトルクを適切にコントロールすることで、様々な路面でスバルらしい優れた走行安定性を発揮する。 足回りでは、上級モデルにふさわしい上質な乗り心地への進化と、ストロングハイブリッド化による重量の増加に合わせた専用セッティングを行った。具体的には、リアダンパーロッドの延長によるフリクション荷重の低減と、ボトム側へのチェックバルブスプリング追加による車両の揺れの低減などだ。 エクステリアでは、ストロングハイブリッドのモーター駆動のトルク感と先進性を表現した専用デザインのアルミホイールを採用。インテリアでは、ブレイズガンメタリックのアクセントを加えたほか、システムの出力やエネルギーの回収状況をリアルタイムに表示するパワーメーターを搭載。本革シート(オプション)や高度運転支援システムのアイサイトX(エックス)の採用で、上位モデルらしさを創出している。 月販販売目標は2100台。税込み価格はプレミアムS:HEVが383万3500円、プレミアムS:HEV EXが405万3500円で、ルーフレール装着車はそれぞれ5万5000円高で設定されている。 SPECIFICATIONS スバル クロストレック Premium S:HEV EX|SUBARU Crosstrek S:HEV EX ボディサイズ:全長4480×全幅1800×全高1575mm ホイールベース:2670mm 最低地上高:200mm 車両重量:1660kg 駆動方式:AWD エンジン:2.5リッター水平対向4気筒AVCS直噴 エンジン最高出力:118kW(160PS)/5600rpm エンジン最大トルク:209Nm(21.3kgf-m)/4000-4400rpm モーター最高出力:88kW(119.6PS) モーター最大トルク:270Nm(27.5kgf-m) 燃料消費率:18.9km/L(WLTCモード) トランスミッション:CVT(リニアトロニック) 価格:405万3500円(税込)
文= 原アキラ 画像= スバル