G7、最大500億ドルの対ウクライナ支援巡り協議-ロシア資産を活用
(ブルームバーグ): 主要7カ国(G7)は米国主導で、ウクライナに最大500億ドル(約7兆6500億円)相当の支援を提供する計画を協議している。ウクライナ侵攻を受けた制裁措置として凍結したロシアの資産から得られる利益を原資とする考えだ。
事情に詳しい関係者によれば、米国は6月にイタリアで開催されるG7首脳会議で合意するよう加盟国に働きかけている。ただ、協議は難航しており、合意にはなお数カ月かかる可能性があるという。
米財務省と米国家安全保障会議(NSC)の報道官はコメントを控えた。
西側諸国が凍結したロシア資産の大半は欧州連合(EU)域内にある。凍結資産を保管する欧州決済機関大手ユーロクリアの1-3月(第1四半期)決算によると、約1590億ユーロ(約26兆1800億円)相当に上る凍結資産は2月15日から5億5700万ユーロの利益を生み出した。昨年以降の累積では、利益は約39億ユーロに上る。
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原題:G-7 Eyes Plan on US-Led $50 Billion Aid Package for Ukraine(抜粋)
--取材協力:Jorge Valero、Christopher Condon.
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Jennifer Jacobs, Alberto Nardelli, Viktoria Dendrinou