30分並んで座れた新幹線の「自由席」。妊婦なのでホッとしたのもつかの間、年配男性が立っているのを発見…!譲るべきでしょうか?
乗り物の中で席を譲ったことがある人、または席を譲られた経験がある人もいるのではないでしょうか。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認 自分が妊婦で譲られる側だった場合でも、年配の人が立っている場合には譲るべきか迷うかもしれません。本記事では、ようやく座れた新幹線の自由席で、年配男性を見かけた妊婦が席を譲るべきかについて考えてみました。
まずは自分の体調を優先する
新幹線の自由席に妊婦として座っている場合、年配男性に席を譲るかどうかの判断は少し難しいかもしれません。通常は、妊婦も席を譲られる側であり、妊娠中に長時間立ちっぱなしになることは体に負担がかかるため、あまり好ましくないでしょう。 特に妊娠初期は流産のリスクも高いため、無理をして席を譲り健康を害してしまっては元も子もありません。 妊婦であることを念頭に置いて、まずは自分の体調を優先して考えるようにしましょう。そのうえで、体調が良く短時間なら問題なさそうであれば席を譲ってもいいかもしれませんが、無理は禁物です。 周りの状況を確認して、ほかに空いている席があれば年配男性に空席を教えてあげるのも一つの方法でしょう。空席がない場合には、周囲の乗客に相談するのもいいかもしれません。長距離移動をしている新幹線では難しいかもしれませんが、次の駅で降りるなどの場合には譲ってくれる人がいるかもしれません。
優先席を譲ったことがある人はどれくらい?
今回のケースは自由席ですが、もし優先席だった場合の対応について調べてみました。 国土交通省総合政策局 安心生活政策課が実施した「心のバリアフリー」に関するアンケートによると、自分が優先席に座っているときに、高齢者・障害者・妊婦・けが人などが近くにいたら席を譲るかという質問に対して、譲る・ときどき譲ると回答した人の割合は次の通りです。 ●20代:譲る72.7%、ときどき譲る9.1% ●30代:譲る62.3%、ときどき譲る24.5% ●40代:譲る69.5%、ときどき譲る24.2% ●50代:譲る81.0%、ときどき譲る13.9% ●60代:譲る73.6%、ときどき譲る11.3% ●70代以上:譲る60.0%、ときどき譲る34.3% 全体でみると71%の人が譲ると回答しており、ときどき譲ると答えた人は19%、合わせると9割の人が、優先席を必要としている人がいたら席を譲ると回答しています。 上記より、多くの人が優先席を必要としている人には席を譲ろうと意識していることが分かります。 一方で、優先席を譲らなかったときの理由については、「体調不良・けがをしていたから」「譲るべき相手かどうか判断がつかなかったから」と答えている人がともに41.2%と最も多く、次いで11.8%の人が、「乳幼児や介助を必要とする方と同行していたから」「優先席以外が空いていなかったから」と回答しています。