米銀シティ、シンガポールのオフィススペース縮小を検討-関係者
(ブルームバーグ): 米銀シティグループは、シンガポールでのリモートワークの普及に伴い、オフィススペースを縮小することを検討している。
事情に詳しい複数の関係者によると、同行はマリーナ・ベイ地区にある商業・オフィスビル「アジア・スクエア・タワー1」の6フロアのうち1フロアを手放す可能性がある。この件はフロアスペースを巡る議論の一環としてなお検討中だと関係者1人は語った。
シティグループ・シンガポールの広報担当は「この数年で働き方は変化し、ほとんどのスタッフがハイブリッド型勤務を採用している。われわれはイノベーションとコラボレーションを促進し、業務上のニーズを満たすため、ワークスペースを最適化する新たな方法を定期的に検討している」と説明した。
世界的な不動産不況にもかかわらず、シンガポールの商業用不動産市場は好調を維持。オフィス賃貸料は1-3月(第1四半期)に15年ぶり高水準となり、プライムオフィスの空室率は新型コロナウイルス禍後で最低の5.3%に達した。これとは対照的に、香港では空室率が記録的な高水準にある。
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原題:Citi Considers Reducing Office Space in Singapore Tower(抜粋)
--取材協力:Dexter Low.
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Krystal Chia, Chanyaporn Chanjaroen