多汗症治療「ミラドライ」の照射時間や回数、治療の流れを医師が解説
多汗症に対する治療として高い効果が評価されているミラドライ。 興味はあるけれど、実際効果が得られるまでどれくらい治療回数が必要なのかなど、わからないことで躊躇する人も多いのでは? そこで秋葉原フロンティアクリニックの鴫原先生に詳しく教えてもらいました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
ミラドライとは?
編集部: ミラドライとはなんですか? 鴫原先生: アメリカで開発された医療機器で、現在、日本では多汗症の治療に用いられています。 編集部: どのような仕組みになっているのですか? 鴫原先生: 皮膚の上からマイクロ波を照射し、多汗症の原因となるエクリン腺、アポクリン腺の機能を破壊するという仕組みです。 マイクロ波は電子レンジでも用いられており、水分に反応して熱を発する性質を持っています。この性質を利用してエクリン腺やアポクリン腺を熱破壊し、多汗症を改善するのです。 編集部: 近年、このミラドライが人気と聞きました。 鴫原先生: 従来、多汗症を根本的に治すには手術が必要でした。これは脇の下を4~5cm切開し、汗腺を切除することで、多汗症を治癒する方法です。しかしミラドライは切開の必要がなく、低侵襲で手術と同じような効果を期待できます。 編集部: ミラドライの治療はどんな医療機関で受けることができるのですか? 鴫原先生: 美容クリニックのほか、当院のように多汗症治療専門のクリニックでも受けることができます。医療機関を選ぶ際には、ミラドライの治療実績が豊富なところを選ぶこと。 近年では多くの医療機関でミラドライによる治療を行っていますが、ミラドライの治療効果を最大限発揮するには、照射レベルの細かな調整が重要であり、そのためにはミラドライの扱いに習熟していることが必要です。 編集部: ミラドライの治療にリスクはありますか? 鴫原先生: 合併症のリスクとしてやけどや神経損傷が挙げられることもありますが、実際それらが起きることはほとんどありません。