2台目のSA22C【1】前後ベンチレーテッドディスクの本格派! バランスに優れたフロントミッドシップ|1983年式 マツダ サバンナRX-7 ターボ GT-X
【1983年式 マツダ サバンナRX-7 ターボ GT-X Vol.1】 ピストンの往復運動で得たエネルギーをクランクシャフトで回転運動に変換し、動力を生み出すレシプロエンジン。それとはまったく別の構造で、初めからローターの回転運動によって動力を発生させるのがロータリーエンジンだ。そして、ロータリーエンジンを世界で実用・量産化したのはマツダだけで、1967年デビューのコスモスポーツに2ローターの10A型が初めて搭載された。 >>【画像16枚】軽量・コンパクト・ハイパワー 三拍子そろったロータリーロケット。この個体は後期だが、リアパネルなどを変更して前期仕様に。ボディカラーはシルバーだったが、オーナーの好みでブラックに全塗装 そのコスモスポーツの意志を受け継ぐカタチで1978年にリリースされたのが、初代RX-7(SA22C)だ。事実上はサバンナGTの後継になるが、ロータリーエンジンの特徴を生かして低重心と運動性能を追求した設計がなされたという点では、コスモスポーツの後継と言った方がしっくりくるだろう。そして、世間的には第二次オイルショックが起きて排ガス規制がより強化された時代だったゆえ、このスポーツカーの登場は多くのクルマ好きに夢と希望を与えたのである。 そんなSA22Cは、低く構えたフォルムにリトラクタブルヘッドライトを採用するなど、ルックスからもスポーツカーということがひと目で分かる。搭載されるエンジンは、2ローターの12A型。しかも車体中心寄りにエンジンを配置するフロントミッドシップとしたことで、50.7対49.3という理想的な前後バランスも実現。そのスポーツカーにふさわしいシャープなハンドリングは、国内外で高く評価された。 主要諸元 SPECIFICATIONS サバンナRX-7 ターボ GT-X(SA22C) ●全長×全幅×全高(㎜) 4320×1670×1265 ●ホイールベース(㎜) 2420 ●トレッド前/後(㎜) 1420/1400 ●車両重量(㎏) 1035 ●エンジン型式 12A型 ●エンジン種類 2ローターロータリー・ターボ ●総排気量(cc) 573×2 ●圧縮比8.5:1 ●最高出力(ps/rpm) 165/6500 ●最大トルク(㎏-m/rpm) 23.0/4000 ●変速比 1速3.622/2速2.186/3速1.419/4速1.000/5速0.791後退3.493 ●最終減速比 3.909 ●燃料タンク(ℓ) 63 ●ステアリング ボールナット ●サスペンション前/後 ストラット/4リンク ●ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも) ●タイヤ 205/60R14(前後とも) ●発売当時価格 215.2万円
Nosweb 編集部
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