谷亮子以来20年ぶりの快挙! 柔道女子48キロ級の角田夏実が金メダル第1号 磨き上げた“伝家の宝刀”が冴える【パリ五輪】
遅咲きの名手が、お家芸の先陣を切り、期待に応えてみせた。 現地7月27日、パリ五輪は柔道競技が開幕。女子48キロ級では日本の角田夏実が今大会日本勢第1号となる金メダルを獲得した。 【画像】セーヌ川で行われたパリ五輪・開会式の模様をお届け!ジダンとナダルの共演やレディ・ガガの起用、セリーヌ・ディオンに生首の歌唱も 1回戦を開始45秒で一本勝ちした角田は、続く2回戦でも1分11秒、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。2戦とも巴投げからの腕ひしぎ十字固めという“伝家の宝刀”を見事に成功させた。 地元フランスで高い人気を誇るシリヌ・ブクリ(フランス)との準々決勝でも技が冴えた。ここでも最大のライバルと目された相手に巴投げで一本勝ちを収めた角田は、準決勝でもスウェーデンの18歳・タラ・バブルファスに延長戦の末に反則勝ち。見事に決勝に駒を進める。 モンゴルのバーサンフー・バブードルジと対峙した決勝では、3分過ぎに「自分を信じていた」と磨き上げた巴投げで優勢を奪取。これでリードした角田は、そのまま危なげなく勝利した。 日本柔道界、また日本スポーツ界にとっても重要な勝利となった。というのも、この階級での金メダル獲得は2004年アテネ大会の谷亮子以来20年ぶりの快挙。さらにこのメダルで日本の夏季五輪通算500個目にもなった。 世界一を自負する巴投げからの関節技を貫き、31歳11か月という柔道女子最年長で成し遂げた五輪デビュー制覇を成し遂げた角田。完全アウェーとなった檜舞台にも動じなかったベテランの笑顔がはじけた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]