アトリエ・ヴェルサーチェ2001年春夏コレクションのドレスを纏ったベラ・ハディッド。（カンヌ、2024年5月23日）photography: Stephane Cardinale - Corbis / Corbis via Getty Images

本年度のカンヌのレッドカーペットを歩くため、セレブたちはスタイルに磨きをかけた。第77回カンヌ国際映画祭は閉幕したばかりだが、伝説の階段で見られた最も美しいドレスのセレクションをご紹介しよう。 【写真】第77回カンヌ国際映画祭で最も美しかったドレス 第77回カンヌ国際映画祭が正式に終了した。受賞者が発表され、レッドカーペットが片付けられ、パレ・デ・フェスティバルの会場も空になった。今年もファッショナブルな瞬間を提供したフランス映画のメガメッセは幕を閉じた。5月14日から25日まで、次から次へとセレブリティが階段に登場し、時に控えめに、時に奇抜なファッションで私たちを魅了した。 今年もいくつかのトレンドがクロワゼットで見られた。コルセットは、特にSNS（#corset（コルセット）のハッシュタグは74億回閲覧されている）やジョン・ガリアーノが1月に行ったジョン・ガリアーノのメゾン マルジェラのオートクチュール・ショーのランウェイの影響で、輝かしい時代を迎えており、カンヌのレッドカーペットにも登場した。アニャ・テイラー＝ジョイ、ベラ・ハディッド、レナ・マーフフ、または映画監督リュック・ベッソンの娘タリアなど、多くのセレブリティがコルセットを着用している姿が見られた。また、フランス女性の永遠のお気に入りである黒も多くのセレブリティによって支持され、エマニュエル・ベアール、カーラ・ブルーニ、エヴァ・グリーン、ナオミ・キャンベル、そしてケイト・ブランシェットなどが着用していた。

ファッションへのオマージュ

レッドカーペットでデザイナーのアーカイブを着用するのも、ここしばらくスターたちの間でトレンドとなっている。METガラでキム・カーダシアンが着用したマリリン・モンローのドレス、ゼンデイヤと映画『デューン 砂の惑星PART2』の宣伝中のミュグレーのロボットスーツ、またキャリー・マリガンの1950年代のバレンシアガのドレスなどが挙げられる。これらのアイテムは、もちろん目立つ手段であると同時に、ファッションの歴史的知識を強調し、知的なイメージももたらす。 第77回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットでは、過去のファッションやスタイルに触発されたデザインや着こなしが多く見られた。ベラ・ハディッドは2001年のアトリエ・ヴェルサーチェのドレスで登場し、ナオミ・キャンベルは1996-1997年のシャネルのオートクチュールショーで着用したドレスに身を包んだ（ほぼ30年後も彼女にはぴったりのサイズだった）。そして、イズーはディオールのファーストコレクション（1947年）の「バー」ジャケットを再解釈したスーツを身に着けた。いずれも大成功を収めた。