「喫煙のために見送るの?」パリ五輪辞退の宮田笙子に五輪ジャーナリストが”違和感”。米メディアは痛烈イラスト「NO SMOKING」で報道も
日本女子エースが引き起こした不祥事は海外にも波紋を広げている。 7月19日、日本体操協会は都内で緊急会見を開き、パリ五輪代表で体操女子の主将を務める宮田笙子(順天堂大学)に行動規範違反が確認されたため、オリンピック出場を辞退したことを発表した。 【画像】「NO SMOKING」と添えられ、パリ五輪出場辞退を報じられた宮田笙子 事前合宿地であるモナコでパリ五輪に向けた最終調整を行なっている体操女子ニッポン。開幕まで1週間と迫るなか、女子エースを巡る喫煙疑惑が浮上し、同協会が調査をしていた。 日本体操協会の藤田直志会長、順天堂大の原田睦巳監督らが出席し、内部通報により宮田の喫煙が発覚。さらにナショナルトレーニングセンター(NTC)のアスリートビレッジ内での飲酒も確認された。西村賢二専務理事によると、18日にモナコから帰国した宮田に対し同協会が聞き取りを実施。同選手が6月末から7月までの間に「(喫煙と飲酒について)それぞれ一度と説明している」と明かした。 しかも、オリンピックのエントリー期日が過ぎており、怪我や病気での辞退ではないため、チームに同行している補欠の杉原愛子の繰り上がりはないことも併せて発表。西村専務理事は「(団体戦は)4人で戦う」と苦渋の決断だったことを結論付けた。 日本体操界に激震が走ったこの一報は、海外ジャーナリストの間でも小さくない話題となっている。五輪公式サイト『Olympics.com』の体操専門記者であるスコット・ブレグマン氏は日本メディアの一部報道を引用したうえで、「ショウコ・ミヤタは喫煙のためパリ五輪の出場を見送った?」と自身のX(旧ツイッター)に綴り、信じ難い理由での代表離脱に驚きを隠せず、違和感を拭えずにいた。 また、米スポーツメディア『TMZ Sports』は「日本の体操選手、ショウコ・ミヤタがパリ五輪を欠場する。理由は…喫煙、飲酒だ」とし、宮田の顔写真の横に「NO SMOKING」という痛烈なイラストを添えて、日本女子エースの代表辞退を伝えている。 同メディアは「2022年世界選手権の平均台で銅メダルを獲得している彼女は、パリ大会ではキャプテンとしてチームを牽引する立場だった」と紹介し、「日本では20歳未満の飲酒・喫煙は違法である。日本体操協会はこの騒動について謝罪し、ミヤタは自分の行動を認めたと発表した。彼女のコーチである原田睦巳監督は、国際レベルで活躍することへの大きなプレッシャーを理由に、この問題に対する同情を呼びかけた」と、緊急会見で宮田が所属する順天堂大の原田コーチが会見中に涙をぬぐう場面を報道した。 加えて、「日本はミヤタの穴を埋めず、5人ではなく4人で戦うことになる」と団体戦へ同情を寄せた。 体操女子のエースとして初の大舞台での活躍を期待されたが、26日の開幕を1週間後に控えた中での参加辞退の余波は、まだ収まる気配を見せていない。 構成●THE DIGEST編集部
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