【チャレンジC】勝ち馬の条件に該当するのは4頭 フリームファクシを後押しする好データとは
現行条件ではまだ7回目
2016年までは1800mのハンデ戦だったが、2017年からは2000mの別定戦となったチャレンジC。優勝馬にはサウジカップデーに行われるネオムターフカップ(芝2100m、来年からGⅡに昇格)への優先出走権が与えられる。個人的には今後、面白い重賞へ進化していくと思っている。ただ、2000mの別定戦に変更されてからはフルゲートになったことはなく、今年も登録時点で13頭とやや寂しい。 【チャンピオンズカップ2023 注目馬】海外を転戦し着実にレベルアップ、先行力武器にGⅠ制覇だ! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) そんなチャレンジCは今年で74回目だが、現行条件では7回目。データは少ないが、基本的な傾向を整理してみよう。 まずは年齢別成績だ。過去6年で3歳馬が【4-0-2-5】とかなり優秀な成績を残している。4歳馬も【2-2-2-14】で、現行条件での勝ち馬は6回とも4歳以下ということになる。5歳馬は【0-3-1-14】と、ここまではいいのだが、6歳馬が【0-0-0-13】と一切馬券に絡んでいないことは気になる。ほかの重賞と同様、高齢になるほど成績が落ちる傾向にあるようだ。 騎手別成績も極端だ。C.ルメール、M.デムーロ騎手が6年間で計5勝しており、そこに川田将雅騎手の1勝2着2回を含めると、この3名が乗る馬を買えばいい、という身も蓋もない結論になってしまう。 また、騎手の東西所属別で見ても、美浦から遠征してきた騎手は【0-0-2-6】で、来ても3着までといった形になっている。これに関しては同日に中山でGⅡステイヤーズSがあり、そもそも遠征が少なくなることも考慮しておきたい。年末なので短期免許の外国人騎手が参戦することも多く、成績は【0-1-1-4】で悪くはない。今年はH.ドイル騎手とJ.モレイラ騎手が参戦予定である。 ここまでは極端なデータを紹介してきたが、最後に意外な結果となったデータを示しておきたい。それは前走距離別成績である。 前走が2000m、つまり同距離だった馬は【0-3-4-27】と、現行条件に変わってからは意外にも勝ち馬が出ていない。1800mと2200mからそれぞれ2勝、1600mから1勝、3000mから1勝となっている。中距離の強い馬たちはジャパンCや有馬記念に向かうからこのようになるのかもしれない。ただ、2、3着の馬が計7頭と多いので無視するわけにもいかない。というわけで、前走2000mだった馬のレース別成績を確認してみる。 内訳を見ると前走福島記念組が【0-0-0-10】、アンドロメダS組が【0-0-0-8】と、この2レースからの出走が多く、苦戦傾向だ。福島記念組が苦戦するのはコース形態の違いが大きそうだが、同コースでの開催もあったアンドロメダS組が馬券になっていないのは意外なところだ。やはり重賞の壁が大きく、苦戦するのではないだろうか。 さらに意外なのは天皇賞(秋)組の【0-0-1-3】である。3着に入ったのは2021年ペルシアンナイト。天皇賞(秋)7着からの臨戦で、ほか2頭と比べて一番着順が良かった(1頭は除外)。同レースで上がり2位のタイムを叩き出していた点も含め、実力馬が転戦してきたのであれば無視はできない。 今年の前走2000m組だとガイアフォースが天皇賞(秋)5着から出走する。ほかは非重賞や、データ的に低調な福島記念からの臨戦となっている。マークするとしてもガイアフォースだけでよさそうだ。