参院選を前に論戦 「ネット党首討論」開催(全文2)それは採用できない
維新・松井代表「消費増税は個人消費を下げかねない」
松井:安倍総理にお伺いをいたします。今年の税収もですが、来年の税収見込みもバブル期を超えて非常にいい数字が予測されております。その状態の中で、今の消費税分、2%分は十分他の税で賄えるところまで来てると思うんですが、この時点で10月に消費税を上げると個人消費を下げることにつながりかねません。消費税を凍結というのはいかがでしょう。 夏野:安倍さんどうぞ。
自民・安倍総裁「教育無償化に安定税収の消費税は必要」
安倍:今年度の税収見込みは過去最高になります。なぜそうなったかといえば、企業が収益を上げ、またあるいは所得が増えているからにほかなりません。また、経済が成長していけば保険料の収入も増えてくるということでありますが、われわれは10月から保育そして幼児教育の無償化を実行し、来年、真に必要な子供たちの高等教育を無償化します。そのためには安定税収である消費税が必要だと考えております。 夏野:すみません、年金の問題に関してはかなりいろんなところでも議論されていると思いますが、この短い時間の中でこの年金の問題、実はこの政権だけではなくて今までの政権全て、日本社会の全ての問題になると思いますので、もう少しマクロで、年金以外の観点も含めて議論させていただければと思うんですが、枝野さん、どうぞ。
立憲・枝野代表「選択的夫婦別姓は女性の社会参画に不可欠」
枝野:人口減少社会である日本においては、多様な今まで労働マーケットの中で活躍できなかった方に、ますます活躍していただければならないと思っています。特に女性の経済分野も含めた社会参画が重要ですが、その社会参画を妨害している大きな要因は、日本が結婚したら同じ氏を名乗ることを強制されていることです。選択的夫婦別姓は女性の社会参画のために不可欠だと思いますが、安倍総裁のご意見を伺いたいと思います。 夏野:では安倍さん、どうぞ。
自民・安倍総裁「経済成長とは関わりがない」
安倍:社会参画のために不可欠だというふうにおっしゃったんですが、この6年間で働き始めた女性、250万人働き始めました。今や25歳以上の全ての世代で女性の就業率はあのアメリカを上回っております。そして男女間の収入の格差も一番小さくなってきています。いわば夫婦別姓の問題ではなくて、しっかり経済を成長させ、みんなが活躍できる社会をつくっていくことではないかと思います。 夏野:安倍総裁、今のご返答は、選択的夫婦別姓制度は要らないというご返答でよろしいでしょうか。 安倍:われわれはいわば経済成長とは関わりがないというふうに考えています。 夏野:分かりました。では玉木さんお願いいたします。