60年ぶり「転入超過」に 北九州市 ”492人”の背景 20代と30代の若者に何が刺さったのか
日本IBM 加藤洋副社長「多くの学校があって特にエンジニア理系の学生が多いということだったので、社会課題でありますIT人材の不足。こういったものを解決、一緒にできる街なんじゃないかという期待がありまして。今思うに間違っていなかったというふうに感じています」 ■スタートアップ企業の出現率は全国トップ 企業誘致だけではありません。 北九州市では、スタートアップ企業の出現率が全国トップを記録しています。 市のスタートアップ支援施設で、3年前にモノづくり企業に業務効率化サービスを提供する会社を創業した佐取直拓さん(34)。 ミラリンク 佐取直拓社長「私も起業するときに何したらいいのか全然分からなかったので、ここに相談したら、ここに常駐している(弁護士などの)士業の先生を紹介していただいて、無料で使えて、創業するところまでバックアップ・支援していただいた」 北九州市は最大2000万円の補助金やビジネスマッチングの推進などスタートアップ企業に対し手厚い支援を行っています。 ■「暮らしやすさ」も決め手に 佐取さんは、行政の支援に加え「暮らしやすさ」も決め手になったと話します。 自宅から子どもの保育園まで徒歩1分。小倉駅前の職場までは車で15分の距離です。 ミラリンク 佐取直拓社長「かなり家賃とかは安いので、東京のたぶん半額くらいで借りることができるんじゃないかなと思っています。私たちのオフィスも北九州市の運営しているところから借りているのでかなりお安くはなってるんですけど、大体5万円以下くらい」 住宅費やオフィスの賃料などの固定費が抑えられることも首都圏や福岡都市圏など他の大都市圏ではなく北九州市での起業を決めた理由になったということです。 北九州市 武内和久市長「新しい事業をしようという若い方。あるいは新しい企業を起こそうという方が増えてくるのは街全体として活気が大きくなってきます。反転攻勢につながる大きな動力になっていると考えています」
■自然減で人口自体は減少 一方で、少子高齢化の影響により、死亡数が出生数を上回る「自然減」は続いていて、人口自体は2024年も減少。 公約に掲げる「人口100万人」の達成にはまだ遠い状況です。 60年ぶりに「転入超過」となった北九州市。全国的にも深刻な人口減少に歯止めをかけられるのか、真価が問われるのはこれからです。
RKB毎日放送
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