NTT子会社がインカム代替サービスを4月に提供開始 スタートアップを関連会社化
NTTグループ初のコンシューマー向けオーディオ機器を手掛けるNTTソノリティ(東京都新宿区)が、音声コミュニケーションプラットフォームを開発するスタートアップのBONX(ボンクス、東京都渋谷区)を関連会社化した。 ボンクスが開発したスマートフォンアプリによるインカム機能と、NTTソノリティの音漏れしないオープンイヤー型イヤホンを活用し、小売業や建設現場などで利用されるインカムを代替するコミュニケーションサービスを4月から提供開始する。18日に発表した。 NTTソノリティは昨年5月、ボンクスの資金調達に応じて出資。DX化が遅れているインカム代替のコミュニケーションツールの開発加速とともに、NTTソノリティの音漏れしない独自技術「PSZ」搭載イヤホンを組み合わせたサービス展開を模索してきた。今回、追加出資して関連会社化して連携を密にし、NTTグループのリソースを生かしたサービス提供を始める。 NTTソノリティが追加出資に踏み切ったのは、ホテルや店舗といった接客業や小売業、建設現場などで働く国内4000万人ともいわれるデスクレスワーカーのDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速するためだ。現場のコミュニケーションツールとして利用されているインカムやトランシーバーの代替を狙っていく。
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