節約のために夜は「窓を開けて」過ごしていますが虫が気になります。何かよい対策はありませんか?
夜はエアコンをつけずに窓を開けて過ごすと電気代の節約ができますが、虫の侵入が気になる方もいるでしょう。虫が家に入ると健康被害のリスクが高まるおそれもあるため、対策が必要です。 本記事では虫の侵入を防ぐ対策として、網戸の使い方や虫よけグッズの活用方法などをご紹介します。さらに、窓を閉めて快適に過ごす方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
虫が人体に及ぼす影響
虫が家に侵入すると、蚊に刺されてかゆくなったり耳元の羽音が気になったりして眠れなくなる可能性が考えられます。さらにはまれなケースですが、虫の種類によっては人に感染症を媒介する可能性もあります。 ほかにも、虫などの死骸にはぜんそくのアレルゲンになるものもあるようです。このように、虫が家に入ってくると人体に悪影響を及ぼすおそれがあるため、注意が必要です。
網戸から虫が入ってこないようにする方法
ここからは、網戸から虫が入らないようにする方法を見ていきましょう。網戸の隙間などから虫が入ってくる場合の対策は、以下の通りです。 ■虫が入ってこない窓の開け方 窓を開けて網戸を使う場合に虫が入ってこないようにするには、窓と網戸の間に隙間ができないようにする必要があります。窓の開け方によっては網戸との間に隙間ができてしまうため、一度確認してみましょう。 網戸を使用する場合は、窓を全開にするのがいいとされています。もし半開で使用する場合には、室内側の窓を開けて、室外側の窓は閉めた状態がいいそうです。窓のフレームと網戸が隙間なく重なり合っていると、虫が入りにくくなります。 室外側の窓を中途半端に開けると、網戸との隙間から虫が入ってくるため気をつけましょう。 ■新しいモヘアや網目が細かい網戸に交換する モヘアは網戸の横についている毛状の部分で、網戸を閉めたときに隙間ができないようにつけられています。モヘアが劣化すると隙間から虫が入りやすくなるため、気をつけましょう。モヘアはホームセンターや100円ショップでも販売されており、自分でも交換できます。 さらに、虫が入ってこない網戸にするには、網目が1ミリ未満のタイプにすると効果的です。なかには1~2ミリメートル程度の小さい虫もいるため、1ミリメートル未満の網目にすれば入ってこられなくなるでしょう。網戸の交換(網の張り変え)を業者に依頼すると、費用相場は2万~5万円程度です。 ただし、業者によっては数千円程度で交換してくれる場合もあるため、安く張り替えできる店舗を探してみるのもいいでしょう。 ■蚊取り線香や網戸用の虫よけスプレーを使用する 夜に窓を開けて虫が入ってこないようにするために、蚊取り線香を窓際でたいたり、網戸に虫よけスプレーを使用したりして対策しましょう。蚊取り線香1巻きの持続時間は7時間程度、網戸用の虫よけスプレーは数ヶ月に1度の使用で効果がたもてるとされています。 ただし、メーカーによって使用時間や効果を維持する期間が異なるため、詳しくは商品に記載されている内容を参考にしてください。蚊取り線香の費用相場は30巻き入りで500円程度、網戸にかける虫よけスプレーは600円程度で販売されています。 ■夜は窓を閉めて扇風機をつける 夜の虫は明るい場所に寄ってくるため、虫が気になるときは窓を閉めて扇風機で過ごすといいでしょう。扇風機にかかる電気代は、エアコンにかかる電気代と比べると安いとされています。扇風機を8時間つけっ放しにした場合の電気代をみていきましょう。 扇風機の消費電力を16ワットと仮定して計算してみます。電力料金目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の「31円/キロワットアワー」を使用します。 このとき、電気代は「16ワット÷1000×8時間×31円/キロワットアワー」で約4円であることが分かります。毎日8時間扇風機をつけっ放しにした場合の電気代は、1ヶ月(30日)当たり約120円です。 では、エアコンを8時間つけっ放しにした場合と比較してみましょう。使用するエアコンの消費電力を1580ワットとして計算したところ「1580ワット÷1000×8時間×31円/キロワットアワー」で電気代は約392円だと分かります。 エアコンの場合、1ヶ月当たり約1万1760円の電気代が必要なため、代わりに扇風機を使用すると約1万1640円の節約ができます。ただし、気温や湿度が高いときは室内でも熱中症になるおそれがあるため、暑いと感じるときには無理せずエアコンを使用することをおすすめします。