大阪観光・周遊バス仕掛け人「バス停留所の確保は苦労した」
大阪は「程よい距離」で観光ができるという魅力
運航許認可を取るのが大変だったが、持ち前の行動力でクリア。「インバウンドの需要はこれからどんどん伸びる。僕らがやっているのは着地型観光産業ですけど、今やっと広まって来た。何がしたいかって言ったら、『大阪に来て楽しい』って言わせたい。それがすべてなんです」 こうして「関西観光事業拡大プロジェクト」を推進し、「大阪ワンダーループ」「大阪ワンダークルーズ」をはじめ、500人収容可能な大阪文化体験施設「ワンダーパーク味園」など、現在は9つもの事業を展開している。これは、いろんな企業のバックアップがあるからできることだという。 大阪は「程よい距離」で観光ができるのが魅力。「いま外国人観光客はどんどん増えているし、チャンスやと思っている。でも、それにあぐらをかいていると、観光客は関西国際空港から大阪をスルーして直接地方に行ってしまう。『大阪はもうええわ』ってなったら、大阪に来る人が減る。リピーターたちに満足して頂けるように新たにまた仕掛けていかないといけない」。堀理事長の挑戦はこれからもドラマチックに続いていくに違いない。 (文責/フリーライター・北代靖典)