「不正投票」偽動画にロシア関与 「分断あおる」と非難 米情報機関
【ニューヨーク時事】米国家情報長官室や連邦捜査局(FBI)などの情報機関は1日の声明で、大統領選の激戦州の一つ、南部ジョージア州での不正投票を示唆する偽動画の作成にロシアが関与していたとの見方を明らかにした。 声明は「米国人の分断をあおる取り組みの一環」と非難した。 偽動画では、ハイチ移民を称する男性が複数の身分証を用い、ジョージア州内の二つの郡で民主党のハリス副大統領に投票すると説明。ハリス陣営が不正を働いているとの印象を抱かせる内容で、X(旧ツイッター)で拡散し、1日までに90万回以上再生された。 また、情報機関はハリス氏側が芸能人から賄賂を受け取ったとする偽動画も、ロシアの影響下にある組織が作成していたと明らかにした。声明は、ロシアが大統領選前後に「選挙の信頼性を損ない、米国民を分断するため」新たな偽動画などを公開することが予想されると警告した。