エース早田ひな、初五輪は銀&銅メダル獲得も、即ロサンゼルス大会挑戦宣言! 4年後に闘志を燃やす理由「パリの忘れ物」とは 卓球女子団体【パリ五輪】
◆パリ五輪・卓球女子団体決勝 日本0―3中国(10日、パリ南アリーナ) 悲願の初優勝を目指した日本は、中国に敗れて銀メダルを獲得した。過去五輪の決勝では2度対戦していずれも苦杯をなめた相手に、早田ひな(日本生命)=北九州市出身、平野美宇(木下グループ)張本美和(同)が懸命に戦ったが及ばなかった。 ■泣き笑い…早田ひなが歓喜の決めポーズ【写真】 早田はシングルスの準々決勝で負った左手首の負傷をおしての出場を続けた。同種目で銅、団体で銀メダルを獲得した初めての五輪を振り返り「(患部を)80パーセント、90パーセントのところまで戻してもらえた。本当に感謝したい。けがのことを忘れて、本気で楽しめた決勝戦だった。もちろん負けて悔しい部分はある。でも最後までやり切れた気持ち。私1人じゃここまで来られなかった。『チームひな』の皆さんだったりとか、本当にいろんなタイミングでいろんな方に支えていただいて、今の自分がある」とすがすがしい表情で語った。 リザーブとなって悔しい思いもした東京五輪から3年。大きく成長を遂げて日本のエースに成長した。約2年に及んだ選考レースでもぶっちぎりの首位でパリへの切符を獲得した。「3年間の中で、私は日本代表の中で一番努力していたと言い切れるぐらい自分を追い込んで、自分ととにかく向き合ってやってきた。銅メダルをつかみ取ることもできたし、チーム3人と一緒に銀メダルを獲得することもできた。そこはやっぱり間違ってなかったんだなと思います」と話した。 その上で満足しないところが早田らしい。見据えるのは4年後のロサンゼルス五輪だ。「4年間、本当にさらにまた自分自身と向き合い続けられるかどうか。自分との勝負。(パリは)神様が銀で終わらせてくれたのかなって。次の金を取るために、ある意味私に試練を与えてるのかなと思う。それができるかできないかは、自分との戦い」と言い切り「このパリで忘れ物をした金メダルを取りに帰れるように。ロス五輪まで自分をさらに追い込んでいきたい」と決意を込めた。(パリ山田孝人) ◆早田 ひな(はやた・ひな)2000年7月7日生まれ。24歳。シングルスは今大会で銅メダル。23年世界選手権では3位。20、23、24年に全日本選手権シングルスを制した。日本生命。167センチ。 【#OTTOパリ五輪情報】
西日本新聞社