航空機の模型を手に持つ久元喜造・神戸市長（左）とスターラックス航空の劉允富・最高戦略責任者（2024年12月4日午後、神戸市役所）

　神戸市と台湾の航空会社「スターラックス航空」は4日、2025年4月から神戸空港と台中、台北を結ぶ国際チャーター便を就航すると発表した。台中とは1日1往復、台北とは週3往復する。神戸空港発着の国際チャーター便として、韓国、ベトナムに続く3番目の就航計画発表。 【写真】完成間近！国際線の利用が想定されている神戸空港の新ターミナルビル 　神戸空港では大阪・関西万博が開幕する2025年春から国際チャーター便を、2030年くらいから国際定期便の運用開始を予定している。同航空は、国際線に対応する新ターミナルビルが開業するのに合わせ、4月18日から運航を始める方針。 　スターラックス航空は2018年設立。アメリカや東南アジアなど27都市に就航し、日本国内では東京や大阪、札幌など10の街と結ばれている。神戸との便は、午前中に台湾を出発し、午後に神戸着。その後、神戸空港で客を乗せ、台湾へ戻るスケジュール。188席（うちビジネスクラス8席）を持つエアバス機を使い、人気レストラン監修の機内食を出すなどのサービスを提供する。 　神戸市役所で開かれた会見で、同航空の劉允富・最高戦略責任者は「六甲山の雄大な景色、世界的に有名な神戸牛、歴史ある異人館街」と神戸の魅力を挙げ、台湾の「美しい景観、美食、家族のような温もりのあるホスピタリティ」もPR。「両国の架け橋となり、観光と経済の交流を一層促進したい」と意欲を示した。 　久元喜造・神戸市長は、自身が高校1年時、台湾を1人旅した思い出を述懐。「街並みや屋台、親切な人たち。2週間ほどの滞在だったが、1日1日を鮮明に覚えている。航路開設は喜ばしい」と語り、「神戸経済だけでなく、関西全体で観光とビジネスの活性化につながれば」と期待を寄せた。