「隠れ円安」で、ますます遠のく年末年始の「海外旅行」…そんな中、旅行好きがおすすめする"穴場"は
昨年の年末は米ドルの為替レートが「1ドル=133円」程度だったが…
年末年始に海外旅行を計画している方も多いと思います。その際に気になるのが為替レート。昨年の年末は米ドルの為替レートが1ドル=133円程度でしたが、今年一年で円安が進んで1ドル=148円前後になっています。 【穴場!?】確かに…! 日本以上に経済が停滞している国… ハワイ旅行を計画している人の場合、去年と比べると円安だけで1割以上も物価が高く感じられるはずです。しかもアメリカのインフレは鈍化したとはいえ去年よりも物価が上がっているので、合計すれば現地では昨年比で15%ぐらいは物価高を感じるはずです。 ◆「隠れ円安」とは… さて、ここからが本題です。実は今、「隠れ円安」が話題になっています。今年の円安は去年の円安と違うという話です。どこが違うのかというと去年話題になった円安はアメリカドルに対して世界各国の通貨が安くなるという現象でした。ところが今年の円安は日本円に対してドルだけでなく世界各国の通貨が強くなるという現象が起きています。 もっと簡単に言ってしまえば世界各国、どこに行っても円安が起きているのです。この一年で円が安くなった国や地域を挙げるとアメリカ、欧州、カナダ、オーストラリア、中国、韓国、台湾、香港、フィリピン、タイ、インドネシア、シンガポールといった具合でどこに行っても隠れ円安が進んでいます。 たとえば一年前の年末、中国の人民元は1人民元=18円90銭前後のレートでしたがこの一年で人民元に対しても円安が続き、現在は20円70銭になっています。韓国のウォンは1ウォンが10.3銭が11.4銭に、台湾ドルも4円30銭だったのがこの一年で4円70銭までとどの通貨でも約1割ほどの円安が起きています。 もうすでに年末年始の旅行先を決めている場合は、円安でも現地での旅行を楽しむのが一番いいでしょう。ただこれから旅行先を決めるのであれば、行先についてねらい目を考えたほうがいいかもしれません。実用的なアドバイスをお話ししましょう。 ◆「香港」ではコーラが1本360円… まず先進国はどこに行っても物価の高さに辟易するかもしれません。日本よりもインフレ率が高い国が多いのです。たとえばイギリスやオーストラリアのインフレ率は5%ぐらいとアメリカよりも物価高が進んでいます。 以前は物価が安かった観光地も同様です。私は先月、出張で香港を訪れましたがコンビニでコーラを買うと1本360円、ラーメンを食べると一杯1400円といった具合で、もはや香港の物価は日本人の感覚だと倍に感じるぐらいです。