「隠れ円安」で、ますます遠のく年末年始の「海外旅行」…そんな中、旅行好きがおすすめする"穴場"は
「円安時代」のおすすめの旅行先…「3つの視点」で穴場を探してみると
ではお勧めの場所はあるのでしょうか? 3つの視点で穴場を探してみましょう。 まず最初の視点は「ビッグマック指数」です。ビッグマック指数とはその国でマクドナルドのビッグマックがいくらで売られているかという指数で、この指数を見れば庶民感覚でその国の物価が高く感じるかどうかがわかります。 日本のビッグマックは450円でこの数字を基準に考えると、実はほとんどの国のビッグマックは日本よりも割高です。しかし穴場が2つ見つかります。それが「台湾」と「インドネシア」。台湾のビッグマックは350円程度、バリ島などの観光地があるインドネシアのビッグマックは320円程度。これが意味することは、通貨としては円安だけど、それでも現地の物価は日本人の感覚から見てそれほど高くはなっていないということです。 どちらも日本からは手ごろに行ける観光地でもありますし、その観点ではこの年末、一番のねらい目ではないでしょうか。 さて、二番目のお勧め、これはかなりマニアックな視点ですが、日本以上に経済が停滞している国を狙うという手があります。今、わたしたちは円安で苦しんでいるのですが、その国の通貨がそれ以上に安くなって国民の生活が日本以上に苦しい国は世界にまだたくさんあります。その中で人気の観光地を探してみましょう。 その観点でお勧めの国は全部で3つ。「トルコ」、「エジプト」、そして「ブラジル」です。どの国も現地通貨が大暴落して大変なことになっているのですが、そのために日本人観光客が現地を訪れると円も強い通貨として通用します。 そしていずれの国も観光名所としては申し分のない国々です。難点としては日本から遠いことと、経済の混乱から現地の治安が少々悪くなっていることでしょうか。あくまで大胆な方たちだけにお勧めしたい行先です。 ◆意外な「穴場」… そして三番目のお勧めです。これは実は今、旅行会社に申し込みが殺到している観光地でもあります。それはなんと「日本」。 そうなのです。今や歴史的な円安で日本は世界の観光客から注目の観光地なのです。そして旅行会社の方に話を伺うと、日本人の年末年始の旅行でも同様に日本が人気が高いといいます。 特に「海外旅行の代わりに行く目的地は?」と訊ねてみると、旅行会社の答えは「首都圏の人ならば沖縄、それ以外の地域の人たちには東京が人気だ」ということです。