築200年の古民家再生 BYAKU Naraiが建築の全国表彰 (塩尻市)
長野県塩尻市奈良井で築約200年の古民家を再生した小規模複合施設「BYAKU Narai」(ビャク ナライ)のうち、旧杉の森酒造を改修した歳吉屋について、改修に関わった8団体が5月、優れた改修などをたたえるロングライフビル推進協会(東京都)の「ベルカ賞」を受けた。ベストリフォーム部門で中信地方初の受賞となった。 建物の所有者として市森林公社、同公社と竹中工務店が共同出資した会社・ソルトターミナル、施設を運営する会社・奈良井まちやど、改修設計者として竹中工務店、改修施工者として北信土建、降籏電業社、企成工業、ラブ・フォレストの各社が受賞した。 選考委員会は「各種の蔵なども含めてコンバージョン(建物の用途を変更して再生し、価値を高めること)がなされている」「地域の森林資源活用の観点から、市森林公社と連携した事業であることも特徴」などと評価した。 5月20日に都内で表彰式があった。市森林公社の古畑耕司理事長は「奈良井の住民の熱意と理解の下、官民連携・共創で行われた改修が評価されて本当に喜ばしい」と語った。