海外報道も大坂のS・ウィリアムズ撃破に注目「ヒンギスに並ぶ」「臆さず」
3つ目は、「大坂は子供時代のアイドルに臆することがなかった」というメンタル部分を取り上げた。「大坂は、セリーナをテニスを始めた小さい頃のアイドルとしてきたが、水曜日には、緊張を見せるようなそぶりは一切なかった」と伝えた。 4つ目は「大坂はマイアミでセリーナに勝利した選手で最もランキングが低かった」という記録的な部分。セリーナは、過去、このマイアミ・オープンで通算75勝9敗、8度の優勝の成績を誇り、ランキング20位以下の選手との対戦成績は、41勝0敗で無敗だった。 大坂は、この大会でセリーナに勝利した7人目の選手で、4大大会5度Vのマルチナ・ヒンギス、ビーナス・ウィリアムズ(2度)、ジェニファー・カプリアティ(2度)、ビクトリア・アザレンカ、キャロライン・ウォズニアッキ、スベトラーナ・クズネツォワという、そうそうたる面子の仲間入りをした。大坂以外の6人全員が四大大会を制しており、クズネツォワを除く全員が世界ランキング1位になっているという。 最後に取り上げられたのが「大坂にとってここからの道のりは容易でない」という2回戦以降の戦いだ。 2回戦で大坂を待ち受ける第4シードのスビトリナと大坂の対戦成績は2勝2敗だが、「この1年半での対戦は、数週間前のドバイでの試合のみで、その時はスビトリナが6-2、6-4でストレート勝ちしている」と紹介した。 英国のエクスプレス紙は、「セリーナ・ウィリアムズが大坂に衝撃の敗戦を喫した後に罰金を受ける」との見出しで、試合後、ウィリアムズが記者会見への出席を拒否、即座に車に乗り込み、なるべく早くその場から立ち去ろうとした様子を伝え、「試合後の記者会見出席義務の大会規則に応じなかったことで渦中に身を置くことになった。規則では1000ドル(約10万6000円)の罰金が科される」と、その後に焦点を置いた。 スポーツ情報サイト「Sporting News」は、敗戦後に会見を避けたセリーナ・ウィリアムズが、約90分後に声明を発表したことを報じて、その短い声明コメントを掲載した。 「すべての大会は自分がベストになるために成長しなければならないことを理解させてくれる機会となっています。なおみは素晴らしい試合をして、私はプレーのたびに何かを学んでいます。復帰へ毎日、進歩を続けるのを楽しみにしています。この素晴らしい道のりを支援し続けてくれているファンに感謝します」 昨年1月の全豪を最後に産休に入っていたウィリアムズは、これがまだ復帰2戦目。それでも、今大会で初めてノーシードの格下である20歳の大坂に敗れたことがよほどショックだったのだろう。 急成長の大坂がどこまで快進撃を続けるのか。海外メディアの追跡も終わらないようだ。