超~久々の登場!!!!!! レーシングドライバー[中谷明彦]がサーキットで試した ターボ装着の[ミライース]と[ロッキー]の評価は?
■ロッキーの伸びしろには期待大
次にロッキーを試乗。こちらは1Lターボでブースト圧を高め、パワーは軽自動車の倍ほどもあるだろう。また、電子制御カップリングを備えた4WDを採用している点もラリー向けと言える。トランスミッションは現状CVTだが、MT搭載の計画もあるそうで、実現すれば相当魅力的なモデルになりそうだ。 ロッキーはSUVで車高が高い。これまでのラリー車はスポーツカーベースであるのが普通だったが、昨今のSUVブームの影響を受けてラリーの中でもSUVカテゴリーが誕生。ロッキーはすでに、クラス優勝もしているという。 コクピットはバケットシートと大きなフットレストで体が支えられ、パワステの操舵アシストも有効で運転が楽だ。ATシフトレバーをDからSへ押し込むと、ラリーステージに適した4WDモードとなる。またラリー車専用アイテムとして電子制御のカットオフスイッチが備わり、これでABS以外の電子制御介入を防ぐことができる。 サーキットでもこれらは全て有効に機能した。4WDは加速路に4輪トルク配分が均等化され、ステアリングを操舵しても配分は変化しない。ターマックを考えるとステアリング操舵角に応じた前後配分を可能とするのが今後の課題と言えそうだ。 スパ西浦の短い直線で到達した最高速度はミラ・イースが115km/h程度。一方のロッキーは134km/hに達していて(メーター読み)速い。小さなミラ・イースは今後の熟成が重要だが、ロッキーはすでに戦闘力が高そうだ。 いずれにしても最小クラスを盛り上げる存在として、今後注目を集めることになるだろう。そしてラリーで磨かれた技術が市販車にもフィードバックされることで、理想的なモデルが誕生するサイクルが生まれると期待したい。