効率化の罠!B2Bマーケティングにおける「面倒なこと」の本当の価値
みなさん、こんにちは。 予実管理のスタートアップでマーケティングに関わる瀬川(@motoy0shi)です。
先日、とあるDX系の展示会に行ってきました。驚いたのは、少し前までの展示会と異なり、生成AIを使った効率化を謳うサービスを紹介するブースが溢れていたことです。 業務効率化による生産性の向上は、もはや社会課題とも言えます。B2Bマーケティングの世界も例外ではありません。いかに効率よく成果を出すかが重要視され、効率性を上げるサービスが数多く登場しています。 一方で危惧しているのは、効率化という大義名分のもと、本来効率化すべきでないことまで効率化してしまう、「効率化の罠」にハマりやすくなっているのではないかということです。 そしてそういった中で、逆に、一見避けられがちな「面倒なこと」の価値がより増しているのではないでしょうか。 そこで今回の記事では、B2Bマーケティングにおける効率化の罠と、面倒なことの本当の価値について考えてみたいと思います。マーケティングに携わる方は、ぜひお読みください。
LP制作での失敗を通して気づいたこと
以前、私が自社サービスの問い合わせを獲得するために、LP(ランディングページ)を作成したときのことです。 当時の私は「できるだけ早くLPを作って結果を出さなければ……」と焦っていました。そこで、サービス理解については営業資料をざっと読み、よくありそうな訴求パターンをまとめて、LPに落とし込んでいきました。 いざLPを公開し、広告を使って集客を始めたところ、どうなったと思いますか? ご想像のとおり、数十万円を使ったにもかかわらず、まったくコンバージョンが獲得できなかったのです。結果として、一生懸命作ったLPはボツとなってしまいました。 その後、しばらく経って、お客様の何名かにインタビューする機会を得ました。インタビューをする中で、ふと気づいたことがありました。それは「自分が考えていたお客様の悩みがいかに表面的であったか」でした。 インタビューはたった1時間弱でしたが、お客様の悩みがとてもリアルに感じられるようになり、どのような言葉を使えばお客様が興味を持ってくださるか、クリアになったのです。 そして改めてLPを作り直してみたところ、以前とはまったく異なり、離脱率が大幅に改善されて、コンバージョンも取れるようになりました。