和歌山家海南市で日本酒の初しぼりと梅酒の蔵出しを同時に
和歌山県海南市の酒造メーカー・中野BCで、11月8日、日本酒の初しぼりと梅酒の蔵出しが同時に行われました。 初しぼりを迎えた日本酒は、純米酒「超久(ちょうきゅう)」の生原酒で、10月15日に仕込まれました。中野BCの武田博文杜氏が、うっすらと黄色く色づいた生原酒を猪口に注ぎ、香りや色合いを確かめていました。 武田杜氏は「“五百万石”という酒造好適米で醸したすっきりときれいなタイプの酒に仕上がりました。“日本の伝統的酒造り”がユネスコの無形文化遺産に登録されることになり、我々も一層盛り上げていきたい」と話しています。 純米酒「超久」生原酒は、11月20日に発売され、前年並みのおよそ4千本が出荷される予定です。 また、梅酒のタンクからは6月6日の「梅の日」に紀州南高梅で漬けた「梅酒ヌーボー」の蔵出しが行われ、藤原弘彰梅酒杜氏らが、透き通った琥珀色の梅酒ヌーボーをビーカーに注いで、出来ばえを確かめていました。 藤原梅酒杜氏は「2024年は梅の収穫量が非常に少ないなかで、厳選した果実で仕込んだ梅酒ヌーボーは、雑味のない、梅の風味が際立つ仕上がりとなっています」と話しています。梅酒ヌーボーは、11月22日に発売される予定です。