チケット販売“前”に、早くも1億円の売上! ファミリーミュージカル「えんとつ町のプペル」にはどんな秘密が――「ヒット」と「運用」の関係性を、西野亮廣が徹底解説!
「名探偵コナン」や、ティム・バートン監督の「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の成功を見れば、「運用」がいかに重要かがわかる!
23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。自身の作品『えんとつ町のプペル』を、ミュージカルにすべく、公演までまだ1年以上もあるにもかかわらず、奔走中。 広い層に、長く楽しんでもらえる作品にするために、何を考えるべきか? 本質に迫りまくった今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。 【動画】西野さんの最新作、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』 今日は【『運用の時代』について色々と考えてみる】です。
AIによって新作の価値が少し下がっている
今日は結構な人が見落としている「運用の力」について色々と考えてみたいと思います。 このことを、あらためて考えることになったキッカケは友人の尾原和啓さんで、尾原さんが発した「西野さん、今は『運用の時代』ですよ」という言葉にやられまして(「運用の時代」ってメチャクチャいい言葉だなと思いまして)、そこからです。 「運用がモノを言う時代」という言葉は、いろいろな意味で心当たりがありすぎて…たとえば今なんてAIで誰でも新作(オリジナル作品)が作れるようになってしまい、新作で溢れてしまったおかげで、新作の価値は少し下がっちゃった(珍しいものじゃなくなった)というのがある。 その時に強いのが(他の作品と差別化を図ってくれるのが)「思い出がのっかっている作品」で、なので、90年代Jポップとかって、今、メチャクチャ盛り上がっちゃう。 最近でいうと、1987年に出た『Get Wild』がここにきて再ブレイクしちゃっているのがまさに。 あれは、Netflixの『シティーハンター』の影響ですが、『シティーハンター』もまた運用の賜物です。 これは日本だけで起きている現象ではなくて、ブロードウェイでも往年のヒットナンバーを詰め込んだジュークボックス的なミュージカルが少し前から増えていたりします。 それこそ、ここにきて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がミュージカルになったり。 (※今度、日本にも来るよ) ちなみに、朝から生々しい数字の話をさせていただくと、2025年8月9日~8月30日に上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)は総制作費が4億1000万円なのですが、現時点で、そのうち1億円を回収しました。 チケットの一般発売はまだ先で、まだキャストも会場も発表されていない今の時点で。 僕のVoicyをレギュラーで聴いてくださっている方は、もう耳がバカになっちゃっているからスルーしてしまうかもしれませんが、「一般チケット発売前に1億円の売り上げを上げる」って、ミュージカル・演劇業界でいえば、歴史的に見て異例の事態で、「何が起こっとんねん案件」なんです。 運営側から1つ言えることは、「初演だったら、この結果は出せなかった」ということ。 詳しくは(このやり方に関しては)オンラインサロンでメチャクチャ事細かに語っているので御確認ください。