裁判の最後に「普通の親子でありたかった…ごめんなさい」母親を殺害し遺体を遺棄した男 検察側は「殺意は強いもの、救命行為も行っていない」と懲役11年を求刑 弁護側は”傷害致死罪”適用と減刑を求める(山形)
テレビユー山形
母親を殺害し、遺体を山形県鶴岡市内にある施設の敷地内に遺棄した罪に問われている男の裁判員裁判が、きょう結審し、検察側は懲役11年を求刑しました。 【写真を見る】裁判の最後に「普通の親子でありたかった…ごめんなさい」母親を殺害し遺体を遺棄した男 検察側は「殺意は強いもの、救命行為も行っていない」と懲役11年を求刑 弁護側は”傷害致死罪”適用と減刑を求める(山形) 殺人と死体遺棄の罪に問われているのは東京都の会社役員榎本虎太郎被告(41)です。 起訴状などによりますと、榎本被告は去年10月、東京都にある母親の萬里子さんの自宅で、萬里子さんの首を絞めたり、鼻や口を塞いだりして殺害し、遺体を自らが経営する鶴岡市内の高齢者施設の敷地内に遺棄した罪に問われています。 ■「殺すつもりはなかった」 初公判で榎本被告は「殺すつもりはなかった」と殺意を否認していて、裁判では、この「殺意の有無」が争点となっていました。 ■「殺意は強いもの」 きょうの裁判で、検察側は「証拠から非常に強い力で首を絞めていて、死に至ることも常識的に分かっていた。殺意は強いものであった」とし、また、「救命行為も行っていない」などとして、懲役11年を求刑しました。 ■殺意を否定し・・・ 一方、弁護側は幼いころから虐待を受けていたことや、1億2000万にものぼる相続税を押し付けられたこと、本人にとって最も大事な子どもへの暴言などが重なり、「正常な判断ができる精神ではなかった」とし、殺意を否定したうえで、殺人罪ではなく傷害致死罪を適用し減刑することを求めました。 ■「普通の親子でありたかった」 裁判では、佐々木裁判長が「最後に述べておきたいことはありますか?」と被告に問いかけると、榎本被告は「深く反省している。普通の親子でありたかった。母には本当に申し訳ないことをした。ごめんなさい」と話しました。 裁判はきょう結審しました。 これまでの裁判を振り返ると、なんとも言えない親子関係が見えてきました。 ■驚きの親子関係・・・前回公判の証言とは どんな親子関係だったのか、26日公判の証言から振り返ってみたいと思います。 ※内容に多少の重複がありますがお許しください 東京で母親を殺害し、遺体を山形県鶴岡市の施設敷地内に遺棄した罪に問われている男の裁判員裁判は、26日に被告人質問が行われました。 男は、母親を殺害した時のことについて「覚えていない、感情で動いていた」などと証言しました。
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