【厚生年金】おひとりさまの友人が来月「約40万円」支給されるそうです。夫婦でも月額約23万円なのに…そんなに稼いでいたのでしょうか?
おひとりさまの友人が「40万円」の年金をもらえる理由
日本の年金は、毎月ではなく2ヶ月に1回のペースで支給されます。 具体的には、偶数月の15日に(土日祝日の場合は直前の平日に)前々月分と前月分の年金がまとめて振り込まれます。 例えば、6月14日(金)には4月と5月分の年金が支給されます。 ここで「独身の人が年金支給日に40万円が支給された」という例を考えてみましょう。 月額20万円の年金を受給している人なら、6月には2ヶ月分の年金として「40万円」支給されることになるというわけです。 これが「おひとりさまの友人が40万円もの年金を支給される」理由です。 なお、月額20万円の年金を受け取るためには、年収約750万円でおよそ40年間厚生年金に加入する必要があります。 高収入の方が長期間にわたって保険料を納付すると、その結果、月額の年金受給額も高くなります。 ただし、月額20万円はあくまで額面の金額であることに留意しましょう。 年金には給与と同様に税金や保険料がかかります。 額面と手取り額に差があるため「年金振込通知書」などを参照して、年金支給日に慌てないようにしておきましょう。 年金支給が2ヶ月に1回という仕組みは、一度にまとまった金額が振り込まれるため、受給者にとっては大きな金額が手元に入ることになります。 これにより、毎月の生活費だけでなく、大きな出費にも対応しやすくなる利点があります。 しかし、その一方で計画的な資金管理が求められるため、支給金額の使い方には注意が必要です。 年金支給日の特徴を理解し、計画的に活用することが重要です。
「国民年金」みんなの平均受給額を一覧表でチェック
自営業者などは国民年金のみを受給することになりますが、平均月額はどれくらいか参考までに確認しておきましょう。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 このように、国民年金は厚生年金に比べて受給額が少ないため、国民年金のみで老後を送るのは難しいでしょう。 特に、自営業者や専業主婦(夫)などで、老後の収入が国民年金のみになる場合は、現役時代からしっかりと貯蓄をすることが大切です。 個人年金保険や先取り貯蓄、積立投資などを活用し、老後の生活費を補完するための資金を計画的に準備できるようにしておきましょう。 また、生活費の見直しや節約、場合によっては退職後も働くことを視野に入れるなど、複数の選択肢をもっておくことも重要です。