ソフトバンクG社長、アーム買収にみずほFGの陰-全株取得提案
きょうの総会で投資戦略について株主から問われた孫社長は、「具体的なことはやめましょう。競争があるし、手の内さらすのはいけない。結果で勝負」と述べるにとどめた。
ソフトバンクGは2024年、社債市場で1兆2000億円を調達している。6月には今年国内最大となる5500億円の社債を個人投資家向けに発行した。
自社株買いの実行と、大型投資は財務に一般的に二律背反の関係にある。後藤芳光CFO(最高財務責任者)は財務規律を守ることを「鉄板」としており、今度どのような手法で資金調達を行うのか手腕が試される。
後藤CFOは5月の決算説明会で反転攻勢への「目線」について問われると、株式の出資を伴うプロジェクトファイナンスや、保有する豊富な資産を活用したアセットバック・ファイナンスなどの手法を通じて、財務規律を守りながらもさまざまなチャレンジができると積極姿勢を示した。
きょうの東京株式市場でソフトバンクG株は1万円の大台を割り込んで推移している。アーム株が20日の米株式市場で前営業日比7.7%安と反落したことに加え、孫社長が株主総会で具体的なグループの投資戦略について語らなかったことも失望につながった可能性がある。
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Takahiko Hyuga