【バレー】大会アンバサダーの元日本代表・木村沙織さん「子どもたちも指導者もみんな笑顔で、改めて素晴らしい大会だと感じました」 第44回 全日本バレーボール小学生大会 全国大会
第44回 全日本バレーボール小学生大会全国大会は8月6~9日に東京都、神奈川県、千葉県の各会場で開催。最終日の決勝トーナメントは東京体育館(東京都渋谷区)で行われ、男子は「幸袋」(福岡県)、女子は「鞍手JVC」(福岡県)、男女混合は「KAISERS」(大阪府)が優勝を果たした。 昨年から大会アンバサダーを務めている木村沙織さんに今年度の大会についてお話を伺った。 ――アンバサダー2年目ということになりますが、今年度の全国大会を振り返っていかがでしょうか? 木村:今年もすごい盛り上がっていて、白熱した試合を観戦させてもらいました。今回も負けちゃって悔しくて泣いてる選手もいたり、逆に優勝して喜んで涙してる選手もいたり…。親御さんもみんな泣いていらっしゃって、改めてこの大会は感動するなと思って見ていました。 ――昨年は保護者目線になってもらい泣きしたとおっしゃっていましたが、今年も? 木村:はい。今年もウルっときて、みんなの涙に一緒に泣いてしまいました。 ――息子さんは1歳半ということですが、小学生が活躍する場面を見て、小学生になったらこんな感じになるのかなとか、想像する場面もありましたか? 木村:まだそこまでは思わないんですけど、でも何かしらスポーツはやってほしいなとは思っているので、小学生のみんなが頑張ってる姿を見て、特にまだ試合に出れなくて、ベンチでブカブカのユニホームを着て応援していたり、みんなをサポートしている低学年の子たちを見ていると、そこに重ねて「ああいう感じになるのかな」とか少し思いました(笑) ――息子さんにバレーボールを触らせてみたりすることは? 木村:家にはバレーボールだったり、サッカーボールだったり、野球ボールとか、いろんなボールがあって、多分(スポーツという)認識はまだしてないと思うんですけど、おもちゃとして遊んでいますね。 ――パリ五輪もあり、男子も女子も日本代表の活躍に影響を受けている小学生も多いと思いますが、今日の子どもたちのプレーを見て、個人技や戦術で、日本代表の影響を受けて新しいことをやってるなとか、気づかれたことがあれば教えてください。 木村:女子のチームなんかは戦術の面で去年よりもまたレベルが上がってるなと。小学生なのに3人ではなくて4人になったり、攻撃枚数が増えているチームもありました。 代表のオリンピックなどもありましたし、指導者の皆さんもいろんなところからヒントを得て、小学生バレーもどんどん盛り上がってるんだろうなと感じました。 ――益子直美さんなどが「監督が怒らない大会」の活動をされていますが、指導者の方も昔とは変わってきている? 木村:私の時代はビシビシやるようなチームが多かったのですが、今は変わってきていますね。男子決勝はフルセットでしたけど、どちらのチームも選手はもちろん、スタッフの方もみんな楽しそうで、1点とったら大人もわーっと喜んで、 とられた側も怒るのではなく、「次大丈夫だよ」みたいな感じで…。みんな笑顔で、すごく素晴らしい、いい大会だなと思いました。 ――指導者として、その場に立ってみたいという思いは? 木村:指導者としてというのは考えたことがなかったのですが、練習風景や試合を見て、「決勝戦であの監督はどういうアドバイスしてるのかな」とか考えました。怒る、次を教える、子どもたちに委ねるなどたくさんの選択肢がある中で、「こういう状況ではどういうアドバイスをしてるのかな」というのは気になりました。 ――参加した小学生に何か伝えたいことは? 木村:やっぱり全員が経験できることではないので、 全国大会のこの舞台までまず勝ち残ってきたっていうところと、やはり勝ちにしろ負けにしろ、ここで一緒に戦った仲間というのは一生のものだと思うので、そういう仲間とともにこれからも頑張ってほしいなと思います。 ――ご自身は小学生の時のチームメイトで、今でも付き合いがある人もいますか? 木村:小学校の時の私は全国大会には出れずに終わってしまったんですけど、 その時の仲間が今でも交流があって、子どもも一緒に遊んだりとか、家族ぐるみでのお付き合いがあります。 ――パリ五輪ではテレビのスポーツニュースでコメントされたりもしていましたが…。 木村:はい、全試合応援させてもらいました。 ――大会を通じて感じたことは? 木村:男子も女子も含めて、もっともっと試合を見たかったなっていう気持ちが本音です。 ――古賀紗理那選手はパリ五輪が最後の試合になりましたが…? 木村:やっぱり直接会って話したいですね。最後の試合だったということもあって、彼女なりにやりきったんじゃないかなと。また会った時に話を聞いてみたいなと思います。
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