1シーズンに73試合…… 増え続ける試合数にロドリがストライキの可能性表明「このままでは他に選択肢がない」
選手が壊れてしまう
UEFAチャンピオンズリーグが新フォーマットで開幕した。出場クラブ数増加によりグループステージ制が廃止され、各チームはリーグフェーズでホームとアウェイで4試合ずつ、計8試合を戦うことになる。これまでは4チームずつのグループステージで6試合を戦っていたため、また試合数が増えたことになる。 リヴァプールGKアリソンは「試合数を増やすことについて、誰も選手にどう思うか聞いていない。選手の意見など重要じゃないのかもしれない。もう皆がうんざりしている」と会見で語った。マンチェスター・シティMFロドリもこれに同意し、このままであればストライキも辞さないとの考えを会見で表明した。 「我々はもうすぐ(ストライキに)近づいていると思う。理由は簡単に理解できる。どの選手に聞いても同じことを言うだろう。このままだと、他に選択肢がないという時が来るだろう。それが我々にとって心配なことだ」 「やりすぎだと思うよ。誰かが自分たちの面倒を見なければならない。なぜなら我々がこのスポーツ、あるいはビジネス、なんと呼ぼうと、その主役だからだ。すべてがお金やマーケティングではない。ショーの質も重要だ」 また、ロドリは今夏EURO2024に出場しなかったチームメイトのアーリング・ハーランドの例を挙げ、「彼は長い休養をとったが、彼のパフォーマンスはご覧のとおりだ」と休養の大切さを強調した。 ロドリは選手が最高のレベルでパフォーマンスをするためにはシーズンに40~50試合が限界であり、それ以降に体力を維持するのは不可能だとも述べている。マンチェスター・シティは、これも新フォーマットとなるクラブワールドカップに出場するとなればシーズンに最大73試合をプレイする可能性がある。明らかにスケジュール過多であり、ビジネス的な側面ばかりが重視される昨今のやり方に、選手たちは明らかに反発し、疲弊し始めている。
構成/ザ・ワールド編集部