【中山グランドジャンプ】イロゴトシ連覇までの重ねた〝苦労〟 黒岩とのコンビで進む!ハードル界の天下統一
[J・GⅠ中山グランドジャンプ=2024年4月13日(土曜)4歳上、中山競馬場・障害芝外4250メートル] 13日、中山競馬場で行われたJ・GⅠ中山グランドジャンプ(障害芝外4250メートル)は、2番人気のイロゴトシ(牡7・牧田)が、早め先頭からそのまま押し切ってV。2着ジューンベロシティに3馬身差をつけて、昨年に続く連覇を飾った。勝ち時計は4分47秒2(良)。 「自分のことよりも、イロゴトシがやっぱり強いというところを皆さんに見せられたのがうれしいです」 そう言ってパートナーをたたえたのは殊勲の黒岩。最敬礼をした背景には、この1年間の苦労があった。 昨年のこのレースを制してJ・GⅠホースとなったものの、「夏負けが尾を引いて」(牧田調教師)昨秋の東京ハイジャンプでは6着。暮れの中山大障害は回避を余儀なくされた。今年に入り、平地のスピカS(13着)を叩いて「何とか間に合ってよかった」(牧田師)のが今回。そんな苦労を知っているからこその、冒頭の鞍上のねぎらいの言葉だった。 とはいえレースではブランクを感じさせない強い勝ちっぷりだった。中団追走から少しずつポジションを上げると、3~4コーナーでは早くも先頭。そのまま後続を寄せつけなかった。 黒岩は「道中はポジションよりも、イロゴトシとのリズムを守ろうと思っていました。(前にいた)ビレッジイーグルの粘り腰をかわすのに苦労しましたが、ゴトシが頑張ってくれました」と再度パートナーをねぎらった。 今後は夏場を充電にあてて、改めて暮れの大一番J・GⅠ中山大障害(12月21日=中山障害芝内4100メートル)を目標としていく予定。リスペクトを忘れない主戦・黒岩悠とのコンビで、ハードル界の天下統一を目指す。
東スポ競馬編集部